足首の内側が腫れて痛む。
立ち仕事を続けるのがつらい。
足首が内側へ倒れ、見た目にも「くの字」になっている。
そのような症状では、後脛骨筋腱の機能が低下していることがあります。
後脛骨筋腱は、内くるぶしの後ろを通り、足の内側アーチを支えている腱です。
このページでは、後脛骨筋不全で現れる症状と、足首の傾き、トゥーアウト、シューズとの関係を解説します。
後脛骨筋腱機能不全症は、足の内側アーチを支える機能が低下した状態です
後脛骨筋腱機能不全症は、英語でPosterior Tibial Tendon Dysfunctionと呼ばれ、PTTDと略されます。
後脛骨筋腱は、ふくらはぎの内側から内くるぶしの後ろを通り、足の骨へ付着しています。
立ったときや歩いたときに、足首と内側アーチを支える役割があります。
この腱に傷みや部分断裂が起こり、十分に働けなくなると、荷重に伴って足首の配列が変わり、足全体へ影響が広がります。
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初期には、内くるぶしの後ろに腫れや痛みが現れます
後脛骨筋不全で見られる症状
後脛骨筋不全では、次のような症状が見られます。
・内くるぶしの後ろ側が腫れる
・内くるぶしの周辺が痛む
・長時間立っていることがつらい
・歩くと足首の内側が痛む
・足の内側アーチが低くなる
・足首が内側へ「くの字」に傾く
初期には、内くるぶしの後ろに、むくみのような腫れや痛みが現れることがあります。
👉️ランナーの後脛骨筋炎|足首の倒れ込みと靴下・シューズの影響
進行すると、足首が内側へ倒れ、立つ・歩く動作が不安定になります
後脛骨筋腱の支持力が低下すると、立ったときに内側アーチを保ちにくくなります。
足首が内側へ傾き、内側アーチが低くなると、足の形も徐々に変化します。
変形が進むと、片足で身体を支えることが難しくなり、歩行時のバランスも低下します。
立ち仕事や長時間の歩行がつらくなり、足首の内側だけでなく、足全体へ痛みが広がることもあります。
足首の傾きが見た目にも分かる。
立つことや歩くことがつらい。
腫れや痛みが続いている。
このような状態では、医療機関で足首と腱の状態を確認してください。
👉️歩くと内くるぶしの下の出ている部分が痛む|有痛性外脛骨
スポーツでは、足裏や内くるぶし周辺の痛みから始まることがあります
スポーツをしている方では、捻挫や足裏の痛み、内くるぶし周辺の痛みから症状が始まることがあります。
足底腱膜炎や有痛性外脛骨と呼ばれていた痛みの背景に、足首の倒れ込みや後脛骨筋腱への負担が見られることもあります。
痛む場所だけでなく、立ったときや走ったときに、足首がどの方向へ傾いているかを確認します。
👉️足底腱膜炎(足底筋膜炎)を理解しよう
履いて痛みが増すシューズは、支持条件を見直します
クッション材が多く、足元が大きく沈み込むシューズでは、足首の傾きが増え、痛みが強くなることがあります。
すべてのクッションシューズが悪いという意味ではありません。
実際に履いたときに、足首の内側へ痛みが増す、片足立ちが不安定になる、歩きにくくなる場合は、そのシューズを継続して使う前に支持条件を確認します。
後脛骨筋不全では、トゥーアウトと足首の傾きを確認します
後脛骨筋不全では、つま先が外を向くトゥーアウトが見られることがあります。
足首が内側へ傾くと、足首から下の部分が外側へ回り、つま先も外を向きやすくなります。
そのため、痛む内くるぶしだけでなく、
・立ったときの足首の傾き
・内側アーチの高さ
・つま先が向いている方向
・片足立ちの安定性
・歩行時の身体の傾き
・靴や靴下を履いたときの変化
を確認します。
足首の傾きとトゥーアウトが小さくなると、内くるぶし周辺へ加わる負担も変化します。
つま先だけを意識して正面へ向けるのではなく、足首が内側へ倒れる原因から確認します。
👉️足を跳ね上げたとき、つま先が外を向く理由
ラクちんソックスは、足元の支持条件を変えるための靴下です
ラクちんソックスは、後脛骨筋不全を治療するものではありません。
特許を取得した足裏構造によって、母指球と小指球を支え、足のアーチが低下しにくい状態を作ることを目的としています。
靴下を替えたときに、
・足首の傾き
・内側アーチの高さ
・トゥーアウト
・片足立ちの安定性
がどのように変わるかを比較します。
まとめ|後脛骨筋不全では、痛みと足首の変化を一緒に確認します
後脛骨筋不全は、内側アーチを支える後脛骨筋腱の機能が低下した状態です。
初期には、内くるぶしの後ろ側に、むくみのような腫れや痛みが現れます。
支持力が低下すると、足首が内側へ倒れ、内側アーチが低くなります。
進行すると、足首が見た目にも「くの字」になり、立ち仕事や歩行がつらくなることがあります。
確認するのは、痛む場所だけではありません。
・足首が内側へ傾いていないか
・内側アーチが低下していないか
・つま先が外を向いていないか
・片足で安定して立てるか
・シューズや靴下で動きが変わらないか
を一緒に見ていきます。
足首の変形が見て分かる、腫れや痛みが続く、立つことや歩くことがつらい場合は、医療機関で腱と足部の状態を確認してください。
👉️ランナーの後脛骨筋炎|体の外にある痛みの原因
👉️足の痛みを、足部の構造と動きから考える
執筆・検証者:近藤祐司
足の痛み、シューズ、靴下、歩き方や走り方の問題について、
構造と動作分析の視点から情報を発信しています。
「痛い場所」だけを見るのではなく、
なぜそこに負担が集まるのか。
その仕組みを、実例や観察をもとに解説しています。
1995年に静岡県富士宮市で若葉治療院を開業。
一般治療に加え、スズキ浜松陸上部、競輪選手、三菱電機スケート部など、プロスポーツ現場でのサポート実績を積む。
医療と運動の現場から、日用品の機能性を再定義する活動を開始。
※本記事は、足元の構造や動作の変化を観察・解説するものです。
特定の疾患の診断・治療・予防を目的としたものではありません。
強い痛みや歩行困難がある場合は、医療機関へご相談ください。