長距離ランナーの足の裏の痛み│足底腱膜炎はここを見る│インソール


インソールの痕跡(摩耗・変色)

長距離ランナーの足底腱膜炎では、痛む場所と、シューズやインソールに残った跡をあわせて確認します。
自分の足で痛む場所と、インソールの変色・擦れ・摩耗が同じ位置にないか確認します。

そこには、走るたびに負担が集中している場所が現れることがあります。

痛む場所とインソールの痕跡を照らし合わせます

ランニングシューズには、土踏まずのアーチパッドから母趾球へ向かって、スプーンのような緩やかな曲面があります。
まず、この部分を確認します。



自分の足で足底腱膜炎の痛みを感じている場所と同じ付近に、インソールの変色・擦れ・摩耗がないかを見てください。


同じ場所に強い擦れや変色が残っていれば、走るたびに力が集中している場所を確認できます。



アーチサポートが同じ場所へ繰り返し当たることがあります

シューズのアーチサポートが走るたびに足裏へ当たると、足底腱膜に繰り返し刺激が加わり、微細な損傷(マイクロトラウマ)が生じることがあります。


その刺激と修復が繰り返されることで、組織に瘢痕や硬さが残ることがあります。
そこで、硬くなった場所とあわせて、なぜ同じ場所に刺激が繰り返されたのか、シューズ側も確認します。

土踏まずは、もともと床との間に空間があります

車の下には、走行中に車体が地面へぶつからないための空間があります。
足の土踏まずも同じように、もともと床との間に空間ができる構造になっています。


そのため、土踏まずに硬いものや突起が繰り返し当たると、足裏を痛める原因になります。

アーチサポートで身体の傾きが変わることがあります

まぼろし工房では、アーチが低下する足にアーチサポートが強く当たったとき、身体が外側へ傾く動作が出るケースを観察しています。
身体が外へ傾くと、足裏に力がかかる位置も外側へ移動します。

そこから身体を元の位置へ戻すとき、内スネや膝には、ねじれを伴う負担が加わることがあります。

夏場はシューズの沈み込みと底突きを確認します

夏場は、気温や路面温度が高くなり、シューズの素材が柔らかくなります。
セパレートタイプのシューズでは、足裏が沈み込み、プレートに底突きした跡がないか確認します。

シューズが大きく沈み込むと、アーチサポートやプレートが足裏に当たる位置も変わります。

  • 大会で使うシューズを、そのまま履いて会場まで行く
  • 練習用のシューズを、車の中に置きっぱなしにする
  • 一足のシューズで、毎日走る

こうした使い方を続けると、シューズの硬さや形が変わりやすくなります。

足底腱膜炎が気になるときは、練習の途中でシューズを履き替える方法もあります。

実業団の練習でも、練習内容に合わせてシューズを履き分けることがあります。

シューズを買うときは、左右のアーチサポートを指で確認します

シューズを購入するときは、アーチサポートから前足部へ続く曲面を指でなぞり、左右の形や突起の違いを確認します。



まとめ|痛む場所と、負担を集めた場所を一緒に確認します


痛みが出た場所には、そこへ負担が集まった理由があります。その痕跡を一つずつ確認することで、同じ場所へ負担を繰り返さないための手がかりが見つかります。

足元から身体へ力が伝わる仕組みを、より広い視点から確認したい方は、まぼろし工房の足部工学理論をご覧ください。
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