足底腱膜炎の急性期の処置|痛みが強いときに行うこと・避けること


足底腱膜炎で足の裏やかかとが強く痛むときは、傷んだ場所へ加わる負担を減らすことから始めます。

痛みを我慢した歩行や、傷んだ場所への強い刺激は、症状を長引かせることがあります。

足底腱膜炎では、
足裏にある腱膜の状態を確認します。

足底腱膜は、
かかとから足指の付け根へ広がる強い線維性の組織です。

痛みが強い時期は、
傷んだ場所への負担を減らし、回復する時間を確保します。

足底腱膜炎の仕組みや原因については、先にこちらをご覧ください。

👉️ 足底腱膜炎(足底筋膜炎)を理解しよう


強い腫れや外傷があるときは、医療機関で状態を確認します

次のような状態がある場合は、
医療機関で痛みの原因をご確認ください。
・強い腫れや熱感が続いている
・内出血や皮膚の変色がある
・痛む場所に、しこりのようなものを触れる
・足を床につけられない
・高い場所から落ちたあとに痛み始めた
・しびれや感覚の異常がある
・足をひねった、ぶつけたなど、明確な外傷がある
・安静時にも強い痛みが続いている

足底腱膜炎の急性期は、負担を減らし、必要に応じて冷やし、強い刺激から患部を守ります

ここでいう急性期とは、

・歩くと強く痛む
・かかとや足裏に熱感がある
・体重をかけると痛みが増す

といった状態がみられる時期です。

① 痛みを増やす負荷を減らす

歩行やランニングでは、
足を着くたびに足底腱膜へ負荷が加わります。

痛みを我慢して同じ動作を続けると、
回復途中の場所へ、再び負担が重なります。

まずは、
歩行量や運動量を減らし、痛みの変化を確認します。

② 熱感があるときは冷却する

足裏やかかとに熱感があるときは、
状態を確認しながら冷却します。

冷却は、時間と方法を決めて行います。
詳しい方法は、次のページで解説しています。
👉️足底腱膜炎のアイシングガイド

③ 痛む場所を強い刺激から守る

痛みが強い時期は、

・痛い場所を強く揉む
・硬いボールで足裏を押す
・痛みを我慢して足裏を伸ばす

といった刺激を控えます。

まず、
その場所へ負担が集中した理由を確認します。
👉️足底腱膜炎│ゴルフボールでほぐしても改善しないケース

安静期間は、症状と荷重時の反応に合わせて決めます

回復に必要な期間は、
痛みの強さ、損傷の状態、日常生活で受ける負担によって変わります。

休んだ日数とともに、

・歩行中と歩行後の痛みの変化
・翌朝の一歩目の変化
・片足で荷重を支えられるか

を確認しながら、次の段階へ進みます。

安静は、
傷んだ場所を守り、次の動作へ戻るための準備期間です。
👉️足底腱膜炎が治るまでの期間

歩く必要があるときは、痛みが落ち着く範囲へ動作を小さくします

・歩幅を小さくする
・蹴り出す力を弱める
・速度を落とす
・つま先を自然な方向へ向ける
・上半身を起こして歩く
・歩行中と歩行後の痛みを確認する

痛みが強くなったときは歩行を中止し、
足裏へ加わった負担を確認します。

痛いまま強くストレッチすると、足底腱膜へ牽引力が加わることがあります

足裏のストレッチや、
ふくらはぎ・アキレス腱のストレッチでは、
足底腱膜にも牽引力が加わります。

特に、つま先を外へ向けた状態では、
足首や足裏へ、ねじれを伴う負担が加わることがあります。

痛みが強い時期は、
強いストレッチを控え、足底腱膜を回復させる時間を確保します。
つま先を外へ向けたアキレス腱ストレッチで足裏にねじれと牽引力が加わる様子
👉️足底腱膜炎のやってはいけないストレッチ

運動再開は、荷重を支えられる状態を確認して決めます

痛みが一時的に軽くなっても、
足底腱膜へ負担をかけた原因が残っていれば、
動き始めたときに同じ痛みを繰り返すことがあります。

運動を再開する前に、

・片足立ちの安定性
・歩行後の痛みの変化
・翌朝の一歩目の変化
・靴やインソールが足裏へ当たる位置

を確認します。

まとめ|急性期は傷んだ場所を守り、回復する時間を確保します

足底腱膜炎の痛みが強い時期は、

・歩行量や運動量を減らす
・熱感があるときは冷却する
・痛む場所を強い刺激から守る
・強いストレッチを控える
・歩行後と翌朝の変化を確認する

この順番で状態を見ます。

痛みが軽くなったら、
足裏へ負担が集中した理由の確認へ進みます。

足底腱膜炎の全体像へ戻る場合はこちら。

👉️ 足底腱膜炎(足底筋膜炎)を理解しよう

処置・靴・ストレッチ・リハビリを目的別に探す場合はこちら。

👉️ 足底腱膜炎インデックス

足の傾きや運動連鎖を含めた理論については、足部工学理論をご覧ください。

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