シューズの中心は、どこにあるのでしょうか。 真上から見たときの中心。 靴底から見たときの中心。 実は、この二つは同じ位置にあるとは限りません。 足の裏とシューズは、つま先まで一直線ではなく、内側へ少し曲がった形をしています。 そのため、見た目だけでシューズを正面へ向けると、足と靴底の中心がずれ、小指が当たったり、足首がねじれたりすることがあります。 このページでは、シューズの中心線と、足をシューズへ入れる方向について解説します。
真上から見た中心と、靴底から見た中心は少しずれています
シューズを真上から見ると、踵からつま先までを結んだ中央が、シューズの中心に見えます。 しかし、靴底から見ると、地面へ接する部分は少し曲がっています。 自転車用のシューズでは、この違いが分かりやすく現れます。 アッパーの見た目を基準にした中心線と、靴底の接地面を基準にした中心線は、同じ方向を向いているとは限りません。



床の線には、靴底の接地面から見た中心を合わせます
床に引いた直線へシューズを合わせるとき、アッパーの見た目だけで正面を決めると、Aのような向きになります。 一方、靴底の接地面にある中心線を床の線へ合わせると、シューズはBのように少し外を向いて見えます。 見た目では斜めに感じても、靴底の形から考えると、Bがシューズ本来の進行方向です。


足は、シューズの靴底が向いている方向へ入れます
シューズを履く方向は、アッパーが正面を向いて見えるAではなく、靴底の中心線と足の中心を合わせるBです。 足の裏は、踵からつま先まで一直線ではありません。 踵から外側を通り、前足部で親指側へ戻るように、ブーメランに似た曲線を描いています。 シューズも、その足裏の形に合わせて少し曲げて作られています。



同じ26cmでも、メーカーによって靴底の形は異なります
下の画像は、ナイキとアシックスの、どちらも26cmのランニングシューズから取り出したインソールです。 写真左がナイキ、右がアシックスです。 表示されているサイズが同じでも、前足部の曲がり方、外側の張り出し、親指と小指を収める位置は異なります。 サイズ表記だけではなく、足裏の形とインソールの形を重ねて確認します。

小指が当たるときは、足幅だけでなく足を入れる方向を確認します
シューズに小指が当たると、足幅に対して靴が狭いと考えがちです。 しかし、足をシューズへ入れる方向がずれていることで、小指が外側へ押し出されている場合があります。 Aの方向へ足を入れると、足の外側とシューズの外側が早い位置で重なり、小指側に使える幅が狭くなります。 Bの方向へ足を入れると、足の曲線とシューズの曲線が重なり、小指を収める空間が広くなります。


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足とシューズの中心線を一致させて履くのが基本です
足裏の中心は、踵の中心と、前足部の人差し指付近を結んだ線を目安にします。 この足の中心線と、靴底の中心線を一致させて履きます。 つま先だけを正面へ向けるのではなく、踵から前足部までがシューズの設計された位置へ収まっているかを確認します。

中心がずれると、シューズの中で小指と足首の位置が変わります
シューズを履く方向がずれると、小指がアッパーへ当たりやすくなります。 小指球がインソールの外へ落ちると、足の外側を十分に支えにくくなります。 さらに、足と靴底が異なる方向を向いたまま歩いたり走ったりすると、シューズの中で足首がねじられます。 小指の圧迫だけでなく、足首、すね、膝へ負担が伝わる一因になります。

シューズの進行方向と、ドロップの方向がずれます
シューズには、踵側を高く、つま先側を低くする高低差が設定されています。 この高低差は、身体を前方へ移動させる方向へ作られています。 足がシューズの中心からずれて入ると、足が進もうとする方向と、シューズの傾斜が導く方向が一致しません。 その状態で歩行やランニングを繰り返すと、足首へ回旋する力が加わります。

アーチサポートと荷重を誘導する位置もずれます
シューズの中底は、すべてが平らに作られているわけではありません。 土踏まず側が高くなっていたり、外側から内側へ荷重を移しやすい形が作られていたりします。 これらの凹凸は、足のアーチを支え、足首の傾きを抑え、踵から小指側、親指側へ荷重を移す煽り運動を導くために設計されています。 足を入れる方向がずれると、本来は土踏まずを支える場所が別の場所へ当たり、荷重を誘導する方向も変わります。





新品のシューズでは、アッパーの形が足の位置をずらすことがあります
新しいシューズは、アッパーや補強材がまだ硬く、足の形に馴染んでいません。 足を入れたときにアッパーの硬さへ押されると、足が靴底の中心から外れた位置へ収まることがあります。 そのまま靴ひもを締めると、足はずれた位置で固定されます。 新品を使い始めるときは、足とシューズの中心線を合わせ、アッパーを整えてから靴ひもを締めます。

まとめ|シューズは、見た目ではなく靴底の中心へ足を合わせます
真上から見たシューズの中心と、靴底から見た中心は、同じ位置にあるとは限りません。 足の裏とシューズは、踵からつま先へ少し曲がった形をしています。 そのため、アッパーだけを正面へ向けて足を入れると、足と靴底の中心がずれることがあります。 確認するのは、 ・靴底の中心がどちらを向いているか ・踵と前足部がインソールの中心へ収まっているか ・小指がアッパーへ押しつけられていないか ・小指球がインソールの外へ落ちていないか ・シューズの傾斜と足の進行方向が一致しているか ・アーチサポートが土踏まずの位置へ当たっているか です。 小指が当たるときは、幅の広いシューズへ替える前に、足をシューズへ入れている方向を確認します。
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