つま先が前を向く仕組み│足の“あおり運動”とは


歩き始めでは、前へ出す足のつま先が少し外を向きます。

そこから、かかとの外側、小指側、母指球へと荷重が移ることで、蹴り出すときには、つま先が前を向きます。

この足裏で起きる一連の荷重移動を、「あおり運動」と呼びます。

歩き始めでは、つま先が少し外を向きます

歩き出すとき、前へ出す足のつま先は、少し外を向きます。

約5〜10度の外向きが、一つの目安です。
歩き始めに、前へ出した足のつま先が少し外を向いている様子
その後、足裏で荷重が移動し、地面を蹴り出すときには、つま先が進行方向へ向きます。
歩行中に足裏の荷重が移動し、つま先が進行方向へ向くあおり運動

外を向いて着いたつま先は、荷重移動によって前を向きます

歩き始めに外を向いていたつま先が、蹴り出しでは正面を向く。

この変化を作っているのが、足裏で自然に起きる重心と荷重の移動です。

この一連の動きを、足の「あおり運動」と呼びます。

あおり運動では、かかとから親指側へ荷重が移ります

歩行中の荷重は、次の順番で移動します。

1.かかとの外側で着地する
2.小指側で体重を受ける
3.母指球へ荷重を移す
4.つま先を正面へ向けて蹴り出す
かかとの外側から小指球、母指球へと移る足裏の荷重移動を示した図
かかとの外側から小指球、母指球へと荷重が移ります。

1.かかとの外側で着地します


歩き始めでは、つま先を少し外へ向け、かかとの外側から接地します。
つま先を少し外へ向け、かかとの外側から着地している様子

2.小指側で体重を受けます


かかとから足の外側へ荷重が移り、小指側で身体を支えます。
歩行中に足の外側と小指側で体重を受けている様子

3.小指側から母指球へ荷重を移します


身体が前へ進むにつれて、荷重は小指側から母指球へ移ります。

この移動に伴い、足とつま先の向きも進行方向へ戻っていきます。
歩行中に小指側から母指球へ荷重が移動する足裏の動き

4.つま先を正面へ向けて蹴り出します


最後に、母指球と親指側で地面を押し、つま先を進行方向へ向けて蹴り出します。

この一連の荷重移動によって、足は衝撃を受け止めながら、身体を前へ運びます。
母指球と親指側へ荷重が移り、つま先を正面へ向けて蹴り出す動き

あおり運動が乱れると、つま先が外を向いたまま進みます

足裏の荷重が小指側から母指球へ移りにくくなると、つま先が外を向いた状態のまま蹴り出しやすくなります。

この状態がトゥアウトです。

トゥアウトが続くと、足部アーチが内側へ倒れ込み、足首、スネ、膝にねじれが伝わります。
この運動連鎖は、次のような足のトラブルにも関係します。

・足底腱膜炎
・シンスプリント
・外反母趾
・疲労骨折
・膝や足首の痛み

まとめ|あおり運動は、つま先を進行方向へ戻す荷重移動です

歩き始めでは、つま先を少し外へ向け、かかとの外側から着地します。

その後、荷重が足の外側、小指側、母指球へと移ることで、蹴り出すときには、つま先が進行方向へ向きます。

この一連の流れが、足のあおり運動です。

歩いたときにつま先が外を向いたままになっていないか、靴底の摩耗や動画で確認すると、足裏の荷重移動を見つけやすくなります。


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