あおり運動(あおり歩行)とは、
あおり運動とは、歩くときに足裏の荷重が、かかとから小指側、親指側へと移っていく動きです。

最後は親指側から前方へ抜けていきます。
外に向けて着いたはずの足の“つま先”が、最後は前を向いて蹴り出します。

靴の踵の外側が減る悩み
正常な歩行では、つま先を少し外に向けて着地します。
そのため、
靴のかかとの外側が削れるのは自然なことです。

つま先が外を向いたまま歩くのが気になる方へ
意識してつま先を前に向けて歩いても、なかなか長く続かない。
そんな悩みはありませんか?
歩行は、物理です。
つま先の向きにも、そうなる仕組みがあります。
あおり運動は4つのステップで進みます
1.かかとの外側で着地する
歩行では、前へ出した足のかかと付近から地面に触れます。
このとき、荷重はかかとのやや外側から入り始めます。

正しい歩き方の基本
はじめは、つま先がやや外を向き、踵の外側から着地します。

このとき、反対側の足がまっすぐ蹴り出せていないと、前にある足のつま先は大きく外を向きます。
これは、身体のバランスをとるために無意識に起こるカウンタームーブメントなので、意識だけで調整することはできません。
2.足の外側と小指側で体重を受ける
かかとから入った荷重は、足裏の外側を通り、小指の付け根にある小指球へ移動します。
この段階では、足とつま先はまだ少し外側を向いています。

3.小指側から母指球へ荷重を移す
身体が足の上を通過すると、荷重は小指側から、親指の付け根にある母指球へ移っていきます。
この移動に合わせて、足とつま先の向きも前方へ変わっていきます。

つま先が外を向いたまま歩かないための条件
最初に外を向いて着いた足のつま先が、蹴り出すときに前を向く。
その仕組みでは、足の中足骨が、ブラインドの羽をひっくり返すように回転して動きます。
それに伴って、親指から薬指までの骨の間隔がぎゅっと縮まり、小指側から親指側へ荷重を受け渡せるようになります。

4.親指側から前方へ蹴り出す
最後に荷重が母指球と親指側へ移ると、足は前を向き、進行方向へ地面を蹴り出します。
かかとの外側から入り、足の外側、小指側、母指球、親指へと荷重を移し
このとき、親指から中指までの骨はギュッと締まり、一本の硬いレバーのように働くのが理想です。

あまり知られていませんが、足の指は歩行に伴って、このように細かく動いています。
足指の骨が動くことで、歩行中の足裏の形も変化しているからです。

小指側にあった荷重が母指球へ移るとき、親指から薬指までの間がギュッと締まります。
外反母趾や親指の巻き爪、母指球のマメ、親指の内側にできるタコなどは、いつの間にか、この「足指を締める動き」がうまく働かなくなっていることを示すバイオマーカーとして見ることができます。
この連続した動きが、足の「あおり運動」です。

痛む場所だけでなく、足元から身体へ力が伝わる仕組みを知ると、別の見方が見つかることがあります。詳しくはまぼろし工房の足部工学理論で解説しています。
👉️まぼろし工房の足部工学理論|足元から身体の動きを見る考え方



