シンスプリント(内スネの痛み)は仕組みを理解しましょう


シンスプリントの原因は、5つの視点から確認します

シンスプリントを繰り返すときは、痛む場所だけでなく、身体の動きや用具まで含めて確認する必要があります。

  • 認識の問題
  • 痛む側の足の問題
  • 反対側の足の問題
  • 用具の問題
  • 上半身の問題
シンスプリントの原因を、認識、痛む側の足、反対側の足、用具、上半身の5つの視点に分けて確認するための説明画像
シンスプリントは、
痛むスネだけに原因があるとは限りません。

つま先の向き、反対側の足、靴や靴下、上半身の傾きまで見ることで、
繰り返している負担の仕組みが見つかることがあります。

最初に確認したいのは、痛む場所だけを原因と考えていないかです

人の足は、前へ進む方向に合わせて荷重を受けることで、安定して身体を支えます。

一方で、つま先の向きと身体の進行方向が一致しない状態が続くと、足首やスネには、傾きとねじれを伴う負荷がかかります。

代表的なのが、つま先が外を向いた状態で前へ進むトゥーアウトです。

つま先が進行方向より外を向いたトゥーアウトによって、足首からスネにねじれが生じる動きを示した動画

つま先が外を向いたまま身体が前へ進むと、足は進行方向に対して斜めに接地します。その状態で体重を受けることで、スネにも回旋を伴う負荷が伝わります。

つまり、痛みが出ている場所はスネであっても、負担の始まりは足の向きや接地にある場合があります。

マッサージやストレッチの後も、つま先の向きは残ることがあります

シンスプリントでは、硬くなった筋肉をほぐしたり、ストレッチを行ったりすることがあります。痛む部分の緊張を和らげる方法として、これらのケアには役割があります。

ただし、歩行やランニングのたびにつま先が外を向き、スネにねじれが伝わっている場合は、痛む部分をケアした後も同じ負担が繰り返されます。

ケアをして一度は楽になっても、走り始めると再び痛くなる。そのような場合は、筋肉の硬さだけでなく、足の向きと身体の動きを確認する必要があります。

同じ痛みを繰り返すときは、足首の倒れ込みを確認します

つま先が外を向く動きと一緒に確認したいのが、足首の倒れ込みです。

かかとと足首が内側へ倒れ込み、つま先が外を向きながらスネにねじれが伝わる動きを示した動画

かかとが内側へ傾くと、その上にある足首とスネの軸も変わります。さらに、つま先が外を向いたまま前へ進むことで、スネには傾きと回旋が組み合わさった負荷がかかります。

足首の倒れ込みを理解すると、痛む場所だけを追うのではなく、どのように負担が生まれているのかを、足元から確認しやすくなります。

シンスプリントを繰り返さないために、5つの原因を順番に確認します

スネの痛みが続くと、痛む側の足だけに目が向きます。しかし、身体は左右の足と上半身を使い、一つの動作として歩いたり走ったりしています。

  • つま先の向きと進行方向が一致しているか
  • 痛む側の足首が倒れ込んでいないか
  • 反対側の足が身体を傾けていないか
  • 靴や靴下が足の動きを変えていないか
  • 上半身が左右どちらかへ傾いていないか

この5つを順番に確認することで、痛む場所へのケアと、負担を繰り返している動作の見直しを分けて考えられます。

アキレス腱のストレッチは、つま先の向きも確認して行います

アキレス腱やふくらはぎを伸ばすときも、つま先の向きによってスネへ伝わる力は変わります。

つま先を大きく外へ向けたまま身体を前へ倒すと、足首とスネにねじれを加えながらストレッチする形になります。

ストレッチの強さだけでなく、つま先、膝、身体の進行方向が揃っているかも確認してみましょう。

痛む場所だけでなく、足元から身体へ力が伝わる仕組みを知ると、シンスプリントを別の角度から確認できます。