カテゴリー: 足の構造と動きのしくみ

足のアーチ、関節の動き、歩行や走行中に起きる体の変化など、足の構造と動きのしくみを解説しています。

  • 小指が開くとオトクな理由│小指外転筋

    足の小指が外へ開く動きには、小趾外転筋が関わっています。
    
    小指が足の外側で地面を捉えると、支持する範囲が広がり、身体の横ブレ、足部アーチ、蹴り出しの方向を整えやすくなります。
    
    ラクちんソックスは、この動きを活かすために、小指だけを独立させた構造で作られています。

    小指が外へ開くと、足の外側で地面を支えられます

    足の小指には、小趾外転筋という小さな筋肉があります。
    
    小趾外転筋は、踵の外側から小指のつけ根へ向かって走り、小指を外側へ開く動きを担っています。
    
    片足で立つときや歩くとき、小指が外へ動くことで、足の外側にも支持点が作られます。
    踵の外側から小指のつけ根へ走り、小指を外側へ開く小趾外転筋の位置を示した図

    靴下の張力によって、小指の位置と足部アーチは変わります

    次の画像は、素足と靴下を履いた状態で、足の形を比較したものです。
    
    素足では小指側まで床を捉えていましたが、靴下を履くと小指が内側へ押され、足部アーチにも変化が現れました。
    
    同じ人の足でも、靴下の生地が作る張力によって、小指の位置と荷重の受け方は変わります。
    素足と一般的な靴下を比較し、小指の位置と足部アーチの形が変化した状態

    小趾外転筋は、身体の安定と蹴り出しを支えます

    小指が外へ動くと、身体の横ブレを受け止めやすくなります


    片足で立ったときに身体が外へ傾くと、小指は外側へ動き、傾きを受け止める支持点になります。
    
    小指側まで地面を捉えることで、足裏で身体を支える範囲が広がり、左右の揺れを調整しやすくなります。
    身体が外へ傾いたときに小指が外側へ開き、足の外側で姿勢を支える動き

    小指側が床を捉えると、足部アーチを保ちやすくなります


    小指が外へ開くと、踵から小指へ続く足の外側のラインが安定します。
    
    足の外側に支持点ができることで、片足立ちやジャンプの着地でも、足部全体をひとまとまりに保ちやすくなります。
    小指が外側へ開くことで、ジャンプや着地時の足部アーチと姿勢が安定する様子

    小指側から荷重を受けると、前へ蹴り出しやすくなります


    歩行では、踵から足の外側へ荷重が移り、その後、母指球と親指へ向かって力が伝わります。
    
    小指側で地面を捉えられると、身体の傾きを戻しながら、足を前へ向けて蹴り出しやすくなります。
    小指側から親指側へ荷重が移り、つま先が前を向いてまっすぐ蹴り出す動き

    足は、着地では柔らかく、蹴り出しでは固くなります

    歩行やランニングでは、足は常に同じ硬さで働いているわけではありません。
    
    着地では、足部を柔軟にして衝撃を受け止めます。
    
    身体を前へ運ぶときには、足部を固くして、地面へ力を伝えるレバーとして働きます。
    着地時の柔軟な足と、蹴り出し時に固く安定した足の機能を比較した図
    この柔軟さと硬さの切り替えによって、足は衝撃を受け止めながら、効率よく身体を前へ運びます。
    
    小指側の支持が弱くなると、蹴り出しの場面でも足部が柔らかい状態を保ちやすくなり、足首や身体の揺れが大きくなります。
    足部を固くできた状態と、蹴り出しで足元が崩れた状態を比較した動作画像

    足部を固いレバーへ切り替える仕組みが、ミッドターサル・ロッキングです

    蹴り出しのときには、足の中ほどにある関節の動きが制限され、足部全体がひとまとまりになります。
    
    このように、柔軟な足から、身体を支える固いレバーへ切り替わる仕組みを、ミッドターサル・ロッキングと呼びます。
    
    まぼろし工房では、小指が外側へ働き、足の外縁を支えられることを、この切り替えを支える条件の一つと考えています。

    ラクちんソックスは、小指と残る四本の指を別々に働かせます

    ラクちんソックスは、小指だけを独立させ、第1指から第4指を一つの袋へ収めた構造です。
    
    この構造には、三つの目的があります。
    
    ・小指が外側へ動けること
    ・第1指から第4指が、必要なときにまとまれること
    ・薬指が外側へ流れ、前足部のねじれを強める動きを抑えること
    
    小指側の支持と、残る四本の指のまとまりを両立させることで、足部を固く使うための条件を整えています。
    ラクちんソックスの小指独立構造によって、小指が外側へ開き、足部が安定する様子
    ラクちんソックスは、足を外側から支える小指の動きを活かし、立つ、歩く、走る、跳ぶといった動作を足元から整えるために開発した靴下です。
    
    製品が足を強制的に動かすのではなく、本来備わっている小指と足部の機能を使いやすい環境へ整えます。

    まとめ|小指は、足の外側から身体を支える役割を担います

    小趾外転筋が働き、小指が外へ開くと、足の外側にも身体を支える支持点が作られます。
    
    その支持点は、身体の横ブレ、足部アーチ、蹴り出しの方向を整える働きにつながります。
    
    素足と普段使用している靴下で片足立ちやつま先立ちを行い、小指の位置、身体の傾き、踵の上がる方向を比較すると、靴下による変化を確認できます。
    
    ラクちんソックスは、小指を自由にし、残る四本の指をまとめることで、足部の機能を使いやすくする構造です。