フォームに癖があることと、フォームが悪いことは違います。 ・走るときの腕振りが左右で違う ・片方の腕だけ、振り方がおかしい ・片方の腕がほとんど動かない このような腕振りの左右差は、腕そのものではなく、身体の傾きに反応して起きていることがあります。 腕を意識して振り方を直す前に、まず腕が動く仕組みと、足元の安定性を確認してみましょう。
腕振りの左右差は、身体の傾きに対する反応として起こります
身体が左右へ傾くと、人はバランスを保つために、反対側の腕や脚を動かします。 身体が右へ傾けば、腕は左側へ動く。 片方の肩が下がれば、反対側の腕が大きく上がる。 このような動きは、転ばないように姿勢を補正するため、反射的に起こります。 そのため、腕振りだけを意識して左右同じにしようとしても、身体の傾きが残っていれば、腕は再び元の動きへ戻ります。

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腕振りを整える前に、片足立ちで足元を確認します
ランニングの腕振りが左右で違うときは、腕より先に、片足で身体を支えられているかを確認します。 走っている時間の多くは、左右どちらか一方の足で身体を支えています。 片足で立ったときに身体が傾けば、走行中にも上半身はその傾きを補正します。 その補正として、腕振りの大きさや方向に左右差が生まれます。

靴下を替えるだけでも、片足立ちの姿勢は変わります
上半身の動きは、足元で起きた傾きに対応して変わります。 次の画像では、 ①素足 ②レース用の五本指ソックス ③ラクちんソックス の三つの条件で、片足立ちを比較しています。 足元の支持条件が変わると、身体の傾きと、それを補正する腕の位置も変化します。

腕振りがおかしいと感じたときは、腕を振る練習を始める前に、片足立ちで身体が傾いていないかを確認します。
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腕を意識して大きく引くと、足の運びまで変わります
肘を大きく後ろへ引くと、反対側の足が内側へ入ります
腕と脚は、歩行やランニングの中で連動して動きます。 片方の肘を必要以上に後ろへ引くと、反対側の足も身体の中心へ強く引き寄せられます。 足が身体の中心より内側へ入り、不自然な位置へ着地すると、膝や足首にはねじれが加わります。 また、腕を大きく後ろへ引く動作に伴って上半身が前へ倒れると、走行姿勢や足の接地位置も変わります。 腕振りだけを大きくしても、足元の傾きが直るわけではありません。
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腕振りの乱れは、足元の変化を知らせるサインです
いつもと違う腕振りが現れたときは、足の状態を確認します
足元の傾きによって腕振りが変わるということは、反対に考えることもできます。 いつもは動いていた腕が動かない。 片方の腕だけ、急に大きく振れる。 疲れてくると、左右差が強くなる。 このような変化が現れたときは、足元で身体を支えにくくなっている可能性があります。 腕振りの乱れを、単なるフォームの癖として消すのではなく、足から届いた変化のサインとして観察します。


足元のグラつきが減ると、上半身の補正も小さくなります
ラクちんソックスは、腕振りを直接矯正するための靴下ではありません。 片足で身体を支えたときや、走行・ジャンプ動作で起こる足元のグラつきを少なくするために開発した靴下です。 足元のグラつきが小さくなれば、身体の傾きを腕で大きく補正する必要も少なくなります。 腕振りを意識して形だけを揃えるのではなく、腕が左右同じように動きやすい足元の条件を作ります。


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まとめ|腕振りを直す前に、身体が傾く原因を確認します
ランニングの腕振りに左右差があるからといって、すぐに悪いフォームと決まるわけではありません。 腕は、身体が左右へ傾いたときに、バランスを保つため反射的に動きます。 そのため、腕振りの違いは、足元や体幹で起きた傾きを補正した結果として現れていることがあります。 腕振りがおかしいと感じたときは、 ・片足立ちで身体が傾いていないか ・左右どちらかの足で支えにくくなっていないか ・靴や靴下を替えると姿勢が変わらないか ・疲労に伴って腕振りの左右差が強くならないか を確認します。 肘を意識して大きく引くと、反対側の足の運びや着地位置まで変わります。 腕の形を先に直すのではなく、腕が補正しなければならない身体の傾きから見ていきます。
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