歩いたり走ったりすると、
膝の内側が痛む。
痛みはあるけれど、
ゆっくりなら走ることもできる。
そのような膝の内側の痛みでは、
鵞足炎が疑われることがあります。

鵞足とは、
膝の内側に集まる
三つの腱をまとめた呼び方です。

オーバーユースで済ませてはいけない理由
鵞足炎は、膝の内側の筋肉と、骨に付着する腱の部分が痛むため、筋肉の使いすぎ、硬さが原因と言われることがあります。
そこで、腑に落ちないことは、「なぜ片足だけが痛くなったのか?」ということです。

走った姿はクセではなく現象
片足だけ痛くなる現象に対し、「ランニングフォームの悪さ」→「筋力不足」が指摘されることがあります。
ですが、オリンピック選手のようなハイアスリートでも鵞足炎には悩まされる事実からみると、筋力の問題として片付けるのは現実とそぐわない気がします。

観測の事実として
膝の内側の痛みを訴える方を観測すると、体の左右の対称性が崩れていることが観測されることがよくあります。

鵞足に過酷な「雑巾絞り」が発生している
筋力や、正しいフォームも重要です。
ですが、今、無いものを追求することは時間がかかります。
しかし、体の左右の対称性を修正することは、今すぐ始めることができます。

原因を決めつけてしまうと
「鵞足炎の痛みはオーバーワーク・筋肉の硬さ」そう決めつけてしまうと、選択肢を狭めてしまいます。

膝関節は、足首や股関節と連動して動いています。
痛みを感じる場所は膝でも、
足首・膝・股関節の3つがそれぞれ適切に動くことで、膝の自然な動きが成立します。

正しく現状を確認すること
このため、痛む場所が膝であっても、
足首・膝・股関節の3つを連動して見ることが大切です。
ダブルリフトで踵が正常に上がるか?

シングルリフトで7秒間保持できるか?

シングルスクワットで膝は揺れがないか?

筋肉の硬さや量ではなく、動作を基準とする評価
炎症やどの部位が痛む(どの筋肉が痛むか)を判断することは、病院の先生に任せたとして、
・どの動作ができないか?
・それはなぜか?
・どうすればできるか?
・どうなればアライメントが回復したといえるのか?
問題を細分化し、最も簡単に、効果が出るものから始めることが鵞足炎の痛みから抜け出す糸口になります。

ただし、「押しただけで飛び上がるような鋭い痛みがある」「何もしていなくてもズキズキ疼く」「歩くこと自体が難しい」などの強い症状がある場合は、まず整形外科を受診してください。
MRIなどの画像検査を含めて、ほかの大きなケガが隠れていないか確認してもらうことをおすすめします。
歩行やランニングで起きる膝の動きは、膝だけで決まるものではありません。足部から下腿、膝へとつながる構造については、足の構造と動作を考える基本理論でまとめています。



