イニシャルコンタクト


イニシャルコンタクトとは、

前方へ運ばれた足が、
最初に路面へ触れる瞬間です。

日本語では、
初期接地と呼ばれます。

歩行でもランニングでも、

接地する位置、
膝の角度、
骨盤や体幹の傾きによって、

その後の荷重や身体の動きは変わります。

このページでは、

初期接地を確認するときの
五つのポイントを解説します。
歩行またはランニングで、前方へ運ばれた足が路面へ最初に触れるイニシャルコンタクトの瞬間を示した画像

イニシャルコンタクトとは、足が最初に路面へ触れる瞬間です

イニシャルコンタクトは、

日本語では
初期接地と呼ばれます。

前方へ運ばれた足が、
路面へ最初に触れた瞬間を指します。

このページでは、

足が最初に地面へ触れる瞬間を
「接地」と表現します。
次の画像は、

1kmを3分30秒のペースで走っているときの
イニシャルコンタクトです。
1km3分30秒ペースで走行したときの初期接地を正面から確認し、身体の中心線と足の位置関係を示した画像

初期接地では、足が身体の中心線より内側へ入りすぎていないか確認します

正面から初期接地を見るときは、

身体の中心線と、
接地した足の位置を確認します。

足が身体の中心線を越えて
内側へ入ると、

身体の傾きや、
足が運ばれる軌道にも変化が現れます。

足が中心線上や、
中心線より内側へ接地している場合は、

足先だけでなく、
骨盤や体幹の傾きまで一緒に確認します。

前方へ振り出した足は、少し後ろへ戻りながら接地します

歩行やランニングでは、

前方へ振り出された足が、
そのまま地面へ落ちるわけではありません。

実際には、

足を少し後ろへ引き戻しながら、
路面へ接地します。
前方へ振り出された足が、接地の直前に少し後方へ戻りながら路面へ触れる動きを示したアニメーション
次の画像は、

時速10kmで走ったときの
足の動きです。
時速10kmで走行したときに、前方へ運ばれた足が少し後方へ戻りながら前方で接地する様子を示した画像
足が後ろへ戻りながら接地することで、

進行方向への動きと、
路面から受ける力をつなげます。

膝が伸びきったまま接地すると、衝撃が身体へ伝わりやすくなります

前方へ出した足が引き戻されず、

膝が伸びきったまま
路面へ接地すると、

接地時の衝撃が
身体へ伝わりやすくなります。

次の画像は、

膝の痛みで来院した方の
歩行を比較したものです。

治療前|膝が伸びきった状態で接地しています


膝の痛みがある方の治療前の歩行。前方へ運んだ足の膝が伸びきった状態で初期接地する様子

治療後|膝が少し曲がった状態で接地しています


膝の痛みがある方の治療後の歩行。膝が少し曲がった状態で足が路面へ初期接地する様子
初期接地では、

足が触れた場所だけでなく、

膝がどの角度で
路面からの力を受けているかも確認します。

後方からは、体幹と骨盤の傾きを確認します

初期接地を後方から見るときは、

身体の中心線と、
骨盤の傾きを確認します。

下の画像では、

身体の中心線はほぼ垂直で、
骨盤は水平に近い状態です。
初期接地を後方から確認し、体幹の中心線がほぼ垂直で、骨盤が水平に近い状態を示した画像
先ほどの症例では、

治療前の歩行時に、
上半身が右へ傾いていました。

身体が右へ傾くと、

右側へ荷重が集まりやすくなり、
同じ側に負担が現れることが予測されます。

初期接地を見るときは、

足の位置、
膝の角度、
骨盤、
体幹を、

一つの連動として確認します。

身体より後方で前足部接地すると、足首とふくらはぎに負担が集まります

踵が胸より前へ出ていない状態で、

前足部から接地すると、

足は身体より後方で
路面へ触れる形になります。
踵が胸より前へ出ていない状態で、身体の後方にある前足部から路面へ接地しているランニングフォーム
「走るときは踵を着けず、
前足部だけで接地する」

と意識している
ビギナーランナーに見られることがあります。

この接地では、

足が床へ触れたあと、
身体が接地点より前方へ進むため、

足首の角度が大きくなります。
身体より後方で前足部から接地したことで、足首の角度が大きくなり、ふくらはぎとアキレス腱が引かれる様子
その結果、

ふくらはぎの筋肉とアキレス腱が
強く引き伸ばされ、

負担が集中します。

この状態が繰り返されると、

アキレス腱炎や、
シンスプリントにつながります。

さらに、

アキレス腱にかかる張力を逃がすように
足底アーチが低下し、

足底腱膜炎や、
有痛性外脛骨などの痛みにつながります。

イニシャルコンタクトは、走行サイクルの最初の局面です

イニシャルコンタクトは、

足が路面へ触れてから、
身体を前へ運ぶ一連の走行サイクルの始まりです。
イニシャルコンタクトからプル、ボトムディスセンター、プッシュ、ディスエンゲージメント、フライへ続く走行サイクル
走行サイクルは、

1.イニシャルコンタクト
2.プル
3.ボトムディスセンター
4.プッシュ
5.ディスエンゲージメント
6.フライ(リカバー)

へ続きます。

初期接地で受けた力は、

足首、膝、骨盤、体幹へ伝わり、
その後の動きへつながります。

まとめ|初期接地では、足・膝・骨盤・体幹を一緒に確認します

イニシャルコンタクトとは、

前方へ運ばれた足が、
路面へ最初に触れる瞬間です。

初期接地を確認するときは、

足が触れた場所だけでなく、

足を引き戻す動き、
膝の角度、
骨盤の傾き、
体幹の位置まで見ていきます。

確認するポイントは、

・足が身体の中心線より内側へ入りすぎていないか

・前方へ振り出した足が、少し後ろへ戻りながら接地しているか

・膝が伸びきった状態で接地していないか

・体幹と骨盤が左右へ大きく傾いていないか

・身体より後方で、前足部だけを接地していないか

です。

接地は一瞬ですが、

その後の荷重と走行動作が始まる
重要な局面です。
初期接地から、

足首、膝、骨盤、体幹へ
力が伝わる仕組みは、

次のページで詳しく解説しています。


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