後脛骨筋炎や、ランニングに‐は、筋トレや、ストレッチだけでは解決しにくいのは、機械的なしくみがあるからです。

一般論ですが、そのメカニズムについて解説しました。

だからと言って、下を向くことではありません。
機械的な仕組みを理解すればいいだけです。
アーチの高さだけでは、足の機能までは分からない
足の裏と床の隙間にペンを差し込む。
濡れた足で、足跡を見る。
こうした方法は、
静止しているときの足の形を確認するものです。
一方、足の働きは、
歩く、走る、着地するといった
動作の中に現れます。

アーチがあればいいわけでもない
国際医療福祉大学と弘前大学の研究では、
条件によって、アーチが高い人ほど
身体の揺れが大きくなったと報告されています。[1]
👉️内側縦アーチ高と静止立位時の重心動揺との関係
アーチの高さと、
足の安定性は、必ずしも一致しないようです。

実際の臨床でも、
きれいなアーチがありながら、
外反母趾や魚の目に悩む足があります。
その一方で、
アーチが低く見えても、
動作の中では正しく機能する足もあります。
では、結局アーチって何?
足の状態を知るうえで大切なのは、
荷重したときに、足がどのように動くか。
そこを見ることです。

👉️アーチが崩れる原因はなんですか?
アーチの問題は、見た目より先に動作へ現れる
日本整形外科学会の成人期扁平足の解説には、
次のように書かれています。
初期には足の扁平化は目立ちませんが、しだいに変形が進みます。つま先立ちがしにくくなり、さらに進行すれば足が硬くなって歩行が障害されます。
アーチの問題は、
ある日突然、
土踏まずがなくなるわけではありません。
はじめは小さな兆候として現れ、
進行するにつれて、
つま先立ちなどの動作にも変化が現れます。
つま先立ちで、荷重時の足の機能を確認する
片足でのつま先立ちは、
後脛骨筋腱の働きや、
荷重時に足を安定させる機能を確認する検査として、
整形外科領域でも用いられています。
足が正しく機能しているときは、
踵を上げる動作に合わせて、
足部の骨や筋肉が連動します。
その連動が乱れると、
片足で踵を上げにくくなったり、
踵が左右へ流れたりします。
正常なアーチを、二つの動作で評価する
この考え方をもとに、私たちは、
アーチの状態を確認するための
実用的な評価基準を、次のように定めました。
シューズを履いているかどうかにかかわらず、
・シングル・リフトで、7秒間安定して立てること

・ダブル・リフトで、踵が左右へ流れず真上に上がること

これは、つま先立ちという既存の機能評価を、日常で確認しやすい形に落とし込んだ、運動機能としての評価基準です。
※何かを診断するものではありません。痛い人は病院に行ってください。病院にいっても、こんなところまでは見てくれなかったという人は他の病院にいってください。それでも駄目なら自分でやってください。ただ日常動作でもやる“”つま先立ちするだけ“”ですから。
アーチの回復とは、失われた動作機能を取り戻すこと
足のアーチは、
荷重に応じて形を変えながら、
身体を支え、次の動作へつなげています。
そのため、アーチの回復を見るときは、
土踏まずの高さだけでなく、
足の構造と動作が連動し、
身体を安定して支えられるようになったかを確認します。
アーチの回復とは、
失われた動作機能を取り戻すこと。
だからこそ、
アーチの評価基準は、
高さや見た目よりも、
荷重したときに、足が正しく機能するか。
そこに置くべきだと考えています。

