母指球や第2趾の付け根に、
大きなマメやタコが繰り返しできる。
その場所には、
歩行やランニングのたびに圧とずれが集中しているサインです。
このページでは、左右の足裏と靴下着用前後の比較から、
負担が集まる場所を見つける方法を紹介します。
母指球の大きなマメは、同じ場所に圧・ずれ・湿気が重なったサインです
足裏のマメは、皮膚と靴・靴下の間で接触、圧力、動きが繰り返されたときに生じます。
圧とずれが強いほど皮膚の層が離れやすくなり、
湿気が加わると水ぶくれができるまでの時間も短くなります。
マメができた場所は、
足裏のどこへ負担が集まっているかを知る手掛かりです。
健康な足は、圧が一か所へ集まりにくくなります
次の写真では、足裏が床に対して広く接しています。
接地面が広ければ、同じ体重でも一か所へ圧が集中しにくくなります。
反対に、指の付け根に沿って凸部が見られる足では、
その部分が先に床へ当たりやすくなります。
同じ場所への圧とずれが繰り返されると、
マメ、タコ、魚の目が生じる条件が重なります。
そんなこと、言われなくても解ってる
外反母趾やタコに悩んでいる方の中には、
「アーチが低下している」
「歩き方にクセがある」
そんなことは、もう言われなくてもわかっている。
むしろ、
「自分の足のことは、自分が一番よくわかっている」
そう感じている方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
歩き方は、身体の形から生まれる物理です。
意識しても長続きしないのは、そのためです。
つま先立ちをすると「理由」が見えてくる
外反母趾でお悩みの方のつま先立ちの様子です。
床に着く場所の足の裏が平らになっていないことが解ります。
このように、圧が集中する場所ができると、マメやタコ、魚の目ができやすくなります。
大きなマメや靴ずれができる原因
大きなマメや靴擦れは、
「靴が合っていない」ことで起こる場合もあります。
靴を見直すことも、大切な対策のひとつです。
シューキーパーを使う
ビジネスシューズなどでマメができる場合は、シューキーパーを使って靴の形を整える方法もあります。
ランニングシューズやスポーツシューズでは、タン(ベロ)が足の形に沿って斜めにセットされているか、もう一度確認してみてください。
サイズが大きすぎるシューズも、足が中で動きやすく、マメができる原因になります。
安全靴でマメができるときは、まず中敷きが潰れていないか確認してみてください。
安全靴を履いたときの痛みを和らげるために、厚手の靴下を選ぶ方もいます。
ただし、履いた状態で片足立ちが不安定になる靴下は、足裏の一部に圧が集中し、マメができる原因になります。
片足だけに大きなマメができる場合
片足だけに大きなマメやタコができる場合は、足のアーチの歪みや、体の歪みも関係します。
左右の足の裏の形の違いです。
マメができない方の足の裏は平らでした
一方、マメや魚の目ができやすい側では、
前足部の中央に凸部が見られました。
これは、足のアーチの崩れに加え、足首や膝の歪み、過去の怪我、スネや太ももの筋肉の硬さなど、さまざまな要素が絡み合い、左右のつま先の向きの違いとして現れます。
問題を小さく分けることが解決への糸口です
このように、マメができる原因は多要素です。
だからこそ、問題を小さくわけて解決していく必要があるのです。
今すぐ最も簡単にできること
最も簡単な方法は、素足では踵がまっすぐ上がるのに、履くと踵が斜めに上がる靴下を避けることです。
執筆・検証者:近藤祐司
足の痛み、シューズ、靴下、歩き方や走り方の問題について、
構造と動作分析の視点から情報を発信しています。
「痛い場所」だけを見るのではなく、
なぜそこに負担が集まるのか。
その仕組みを、実例や観察をもとに解説しています。
1995年に静岡県富士宮市で若葉治療院を開業。
一般治療に加え、スズキ浜松陸上部、競輪選手、三菱電機スケート部など、プロスポーツ現場でのサポート実績を積む。
医療と運動の現場から、日用品の機能性を再定義する活動を開始。
※本記事は、足元の構造や動作の変化を観察・解説するものです。
特定の疾患の診断・治療・予防を目的としたものではありません。
強い痛みや歩行困難がある場合は、医療機関へご相談ください。