同じ条件で、上り坂を走りました
50代女性を対象に、
一般的な靴下とラクちんソックスで、上り坂(斜度10%)を走ったときのランニングフォームを比較しました。
走る速度やコースは同じです。
映像では、身体の左右への移動にも違いが見られます
映像を見ると、
一般的な靴下では、
身体全体が左右へ移動しながら走る動きが見られます。
一方、ラクちんソックスでは、
進行方向に対する身体の横移動が小さくなっています。
今回の数値は「身体の傾き角度」を測定したものです
この比較では、
走行中の体軸が左右へどのくらい傾いたのかを、フレームごとに測定しました。
つまり、
今回の数値で確認できるのは、
身体の傾き角度の変化です。
身体そのものが左右へ何cm移動したのかという
「横方向への移動量」は、この数値には含まれていません。
ラクちんソックスでは、体軸の傾きのばらつきが22.7%小さくなりました
一般的な靴下と比べて、
ラクちんソックスでは、走行中の体軸角度のばらつきが小さくなりました。
標準偏差は、
一般的な靴下 0.830°
ラクちんソックス 0.641°
となり、約22.7%減少しました。
体軸角度の振れ幅も26.8%小さくなりました
走行中に記録された体軸角度の最大値と最小値の差を比較すると、
一般的な靴下 4.795°
ラクちんソックス 3.511°
となり、全体の振れ幅は約26.8%減少しました。
| 指標 | 一般的な靴下 | ラクちんソックス | 変化 |
|---|
| 平均的な傾き量 | 0.676° | 0.546° | 約19.3%減少 |
| ばらつき | 0.830° | 0.641° | 約22.7%減少 |
| 総合ブレ量(RMS) | 0.830° | 0.690° | 約16.8%減少 |
| 最大の傾き量 | 2.654° | 1.989° | 約25.1%減少 |
| 中央50%の揺れ幅 | 1.153° | 0.790° | 約31.5%減少 |
| 全体の振れ幅 | 4.795° | 3.511° | 約26.8%減少 |
映像で見える「横移動」は、この数値とは別の動きです
ここは、このデータを見るうえで重要な点です。
今回の角度データは、
身体が左右へ「傾いた量」を測定しています。
そのため、
身体をほぼ垂直に保ったまま、
身体全体が右へ、左へと移動した場合、
その横移動は角度の数値には大きく反映されません。
実際の映像では、
一般的な靴下で身体全体が左右へ移動する動きも確認できます。
つまり今回の比較では、
数値で確認できた体軸角度の違いに加えて、
映像上では横方向への移動にも違いが見られました。
中心位置ではなく、今回は「傾きの大きさ」を比較しています
体軸の平均位置は、
一般的な靴下 +0.011°
ラクちんソックス +0.256°
でした。
そのため今回は、
「中心線に近づいた」という評価ではありません。
比較しているのは、
走行中に体軸がどのくらい左右へ傾き、
その傾きがどのくらい変動したかです。
なぜ、靴下の違いで走行中の安定性が変わるのか
では、
なぜ靴下を変えるだけで、
走っているときの身体の傾きや横移動に違いが現れるのか。
その理由は、
足の小指と、片足で身体を支える仕組みにあります。
詳しくは、こちらのページにまとめています。
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執筆・検証者:近藤祐司
足の痛み、シューズ、靴下、歩き方や走り方の問題について、
構造と動作分析の視点から情報を発信しています。
「痛い場所」だけを見るのではなく、
なぜそこに負担が集まるのか。
その仕組みを、実例や観察をもとに解説しています。
1995年に静岡県富士宮市で若葉治療院を開業。
一般治療に加え、スズキ浜松陸上部、競輪選手、三菱電機スケート部など、プロスポーツ現場でのサポート実績を積む。
医療と運動の現場から、日用品の機能性を再定義する活動を開始。
※本記事は、足元の構造や動作の変化を観察・解説するものです。
特定の疾患の診断・治療・予防を目的としたものではありません。
強い痛みや歩行困難がある場合は、医療機関へご相談ください。