足首内側の腫れ痛み│後脛骨筋不全


足首の内側が腫れて痛む。

立ち仕事を続けるのがつらい。

足首が内側へ倒れ、見た目にも「くの字」になっている。

そのような症状では、後脛骨筋腱の機能が低下していることがあります。

後脛骨筋腱は、内くるぶしの後ろを通り、足の内側アーチを支えている腱です。

このページでは、後脛骨筋不全で現れる症状と、足首の傾き、トゥーアウト、シューズとの関係を解説します。

後脛骨筋腱機能不全症は、足の内側アーチを支える機能が低下した状態です

後脛骨筋腱機能不全症は、英語でPosterior Tibial Tendon Dysfunctionと呼ばれ、PTTDと略されます。

後脛骨筋腱は、ふくらはぎの内側から内くるぶしの後ろを通り、足の骨へ付着しています。

立ったときや歩いたときに、足首と内側アーチを支える役割があります。

この腱に傷みや部分断裂が起こり、十分に働けなくなると、荷重に伴って足首の配列が変わり、足全体へ影響が広がります。
内くるぶしの後ろを通る後脛骨筋腱と、足の内側アーチを支える位置関係を足部の内側から示した解説画像
後脛骨筋腱の機能が低下し、荷重によって足首が内側へ傾き、内側アーチが低下する状態を示した比較画像

初期には、内くるぶしの後ろに腫れや痛みが現れます

後脛骨筋不全で見られる症状


後脛骨筋不全では、次のような症状が見られます。

・内くるぶしの後ろ側が腫れる

・内くるぶしの周辺が痛む

・長時間立っていることがつらい

・歩くと足首の内側が痛む

・足の内側アーチが低くなる

・足首が内側へ「くの字」に傾く

初期には、内くるぶしの後ろに、むくみのような腫れや痛みが現れることがあります。

進行すると、足首が内側へ倒れ、立つ・歩く動作が不安定になります

後脛骨筋腱の支持力が低下すると、立ったときに内側アーチを保ちにくくなります。

足首が内側へ傾き、内側アーチが低くなると、足の形も徐々に変化します。

変形が進むと、片足で身体を支えることが難しくなり、歩行時のバランスも低下します。

立ち仕事や長時間の歩行がつらくなり、足首の内側だけでなく、足全体へ痛みが広がることもあります。
足首の傾きが見た目にも分かる。

立つことや歩くことがつらい。

腫れや痛みが続いている。

このような状態では、医療機関で足首と腱の状態を確認してください。

スポーツでは、足裏や内くるぶし周辺の痛みから始まることがあります

スポーツをしている方では、捻挫や足裏の痛み、内くるぶし周辺の痛みから症状が始まることがあります。

足底腱膜炎や有痛性外脛骨と呼ばれていた痛みの背景に、足首の倒れ込みや後脛骨筋腱への負担が見られることもあります。

痛む場所だけでなく、立ったときや走ったときに、足首がどの方向へ傾いているかを確認します。

履いて痛みが増すシューズは、支持条件を見直します


クッション材が多く、足元が大きく沈み込むシューズでは、足首の傾きが増え、痛みが強くなることがあります。

すべてのクッションシューズが悪いという意味ではありません。

実際に履いたときに、足首の内側へ痛みが増す、片足立ちが不安定になる、歩きにくくなる場合は、そのシューズを継続して使う前に支持条件を確認します。

後脛骨筋不全では、トゥーアウトと足首の傾きを確認します

後脛骨筋不全では、つま先が外を向くトゥーアウトが見られることがあります。

足首が内側へ傾くと、足首から下の部分が外側へ回り、つま先も外を向きやすくなります。

そのため、痛む内くるぶしだけでなく、

・立ったときの足首の傾き

・内側アーチの高さ

・つま先が向いている方向

・片足立ちの安定性

・歩行時の身体の傾き

・靴や靴下を履いたときの変化

を確認します。
後脛骨筋不全で足首が内側へ傾き、つま先が外を向くトゥーアウトが現れた状態と、足元の条件を変えた前後を比較した画像
足首の傾きとトゥーアウトが小さくなると、内くるぶし周辺へ加わる負担も変化します。

つま先だけを意識して正面へ向けるのではなく、足首が内側へ倒れる原因から確認します。

ラクちんソックスは、足元の支持条件を変えるための靴下です

ラクちんソックスは、後脛骨筋不全を治療するものではありません。

特許を取得した足裏構造によって、母指球と小指球を支え、足のアーチが低下しにくい状態を作ることを目的としています。

靴下を替えたときに、

・足首の傾き

・内側アーチの高さ

・トゥーアウト

・片足立ちの安定性

がどのように変わるかを比較します。

まとめ|後脛骨筋不全では、痛みと足首の変化を一緒に確認します

後脛骨筋不全は、内側アーチを支える後脛骨筋腱の機能が低下した状態です。

初期には、内くるぶしの後ろ側に、むくみのような腫れや痛みが現れます。

支持力が低下すると、足首が内側へ倒れ、内側アーチが低くなります。

進行すると、足首が見た目にも「くの字」になり、立ち仕事や歩行がつらくなることがあります。

確認するのは、痛む場所だけではありません。

・足首が内側へ傾いていないか

・内側アーチが低下していないか

・つま先が外を向いていないか

・片足で安定して立てるか

・シューズや靴下で動きが変わらないか

を一緒に見ていきます。

足首の変形が見て分かる、腫れや痛みが続く、立つことや歩くことがつらい場合は、医療機関で腱と足部の状態を確認してください。