歩いたり、ジョギングをしたりすると、踵を地面へ着いた瞬間に痛む。 レントゲンを撮っても、骨に異常は見つからない。 そのような踵の痛みでは、歩行を観察すると、踵が地面へ着く位置に違いが見つかることがあります。 踵の接地位置は、痛む側の足だけで決まるとは限りません。 反対側の足で蹴り出したときの身体の傾きが、次に着く踵の位置へ影響することもあります。 このページでは、踵骨の形、踵が地面へ着く位置、反対側の足との関係を画像で解説します。

踵骨は、地面へ着く場所によって圧の集まり方が変わります
踵を作っている骨を、踵骨といいます。 踵骨の下面を見ると、丸みのある部分と、骨の形が尖って見える部分があります。

歩行時には、踵骨の尖って見える部分ではなく、そこから少し外側にある面から接地します。

これは、踵の位置を意識して作る動きではありません。 身体が前へ進み、足が自然な軌道で運ばれることで、踵の外側寄りから地面へ着きます。

身体が外へ傾くと、踵の尖った部分から着くことがあります
踵の痛みを訴える方の歩行を見ると、踵骨の尖って見える部分から地面へ着いていることがあります。 この接地が起こる理由の一つが、反対側の足で蹴り出したときの身体の傾きです。 蹴り出す方向が外側へずれると、身体も外へ傾きます。 その身体の傾きに伴って、前方へ運ばれた反対側の足が落ちる位置も変わります。

足が地面へ着く直前には、身体の進行方向と、それまでに作られた足の軌道がすでに決まっています。 そのため、踵が地面へ触れる瞬間だけを意識して、接地位置を変えるのは難しくなります。 確認したいのは、痛む踵だけではありません。 その一歩前に、反対側の足でどの方向へ蹴り出しているかです。
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踵の痛みの原因が、反対側の足にあることもあります
この症例では、歩行中に身体が2.5度以上、外側へ傾いていました。 そこで、痛む踵だけではなく、身体が傾く原因となっていた反対側の足を確認しました。 反対側の足で、外へ傾かずに蹴り出せるようになると、次に着く足の軌道も変わりました。 その結果、踵骨の尖って見える部分から地面へ着かなくなりました。

痛む場所と、動きを作っている場所は、同じとは限りません。 踵の尖った部分へ負担が集まっているときは、その一歩前の反対側の足まで確認します。
ラクちんソックスは、蹴り出し時のグラつきを抑えるための靴下です
ラクちんソックスは、踵の痛みを治すものではありません。 足元のグラつきを抑え、身体をまっすぐ前へ運びやすくするために開発した靴下です。 次の画像と動画では、一般的な靴下とラクちんソックスで、蹴り出したときの身体とつま先の向きを比較しています。


踵の着く位置を戻すには、歩行全体を確認します
踵の接地位置を変えるために、踵だけを意識して歩く必要はありません。 確認するのは、 ・痛む側の踵が、どの面から地面へ着いているか ・反対側の足で、どの方向へ蹴り出しているか ・蹴り出したときに、身体が左右へ傾いていないか ・前方へ運ばれた足が、身体のどこへ着いているか です。 反対側の足から身体をまっすぐ前へ運べるようになると、次に着く踵も、本来の接地位置へ近づきます。

まとめ|踵の痛みは、反対側の足から始まることがあります
歩いたり走ったりして、踵を地面へ着いた瞬間に痛むときは、踵骨のどの面から接地しているかを確認します。 通常の歩行では、踵骨の尖って見える部分より、少し外側にある面から地面へ着きます。 身体が外側へ傾くと、前方へ運ばれた足の軌道も変わり、踵の尖った部分へ負担が集まることがあります。 その身体の傾きは、痛む側ではなく、反対側の足で蹴り出すときに作られている場合があります。 踵の痛みを繰り返すときは、 ・踵の接地位置 ・反対側の足の蹴り出し ・身体の左右への傾き ・つま先が向く方向 を一つの歩行動作として確認します。 痛む場所だけではなく、その一歩前の動きまで見ることで、踵へ負担が集まる仕組みが見えてきます。
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