カテゴリー: 足の痛み・お悩み別解説

外反母趾、内反小趾、足底の痛み、かかと・膝・すねの痛みなど、足まわりのお悩みを症状別に解説しています。

  • かかとの痛み

    歩いたり、ジョギングをしたりすると、踵を地面へ着いた瞬間に痛む。
    
    レントゲンを撮っても、骨に異常は見つからない。
    
    そのような踵の痛みでは、歩行を観察すると、踵が地面へ着く位置に違いが見つかることがあります。
    
    踵の接地位置は、痛む側の足だけで決まるとは限りません。
    
    反対側の足で蹴り出したときの身体の傾きが、次に着く踵の位置へ影響することもあります。
    
    このページでは、踵骨の形、踵が地面へ着く位置、反対側の足との関係を画像で解説します。
    歩いたり走ったりして踵を地面へ着いたときに痛む場所と、踵の接地位置を確認するための踵の痛みの解説画像

    踵骨は、地面へ着く場所によって圧の集まり方が変わります

    踵を作っている骨を、踵骨といいます。
    
    踵骨の下面を見ると、丸みのある部分と、骨の形が尖って見える部分があります。
    踵骨を横から確認し、地面へ接する下面の丸みのある部分と、先端が尖って見える部分の位置を示した足部骨格図
    歩行時には、踵骨の尖って見える部分ではなく、そこから少し外側にある面から接地します。
    歩行時に踵骨の尖った部分を避け、少し外側にある面から地面へ接地する位置を示した踵の骨格画像
    これは、踵の位置を意識して作る動きではありません。
    
    身体が前へ進み、足が自然な軌道で運ばれることで、踵の外側寄りから地面へ着きます。
    歩行中に足が前方へ運ばれ、踵骨の外側寄りの面から自然に接地する位置と身体の進行方向を示した画像

    身体が外へ傾くと、踵の尖った部分から着くことがあります

    踵の痛みを訴える方の歩行を見ると、踵骨の尖って見える部分から地面へ着いていることがあります。
    
    この接地が起こる理由の一つが、反対側の足で蹴り出したときの身体の傾きです。
    
    蹴り出す方向が外側へずれると、身体も外へ傾きます。
    
    その身体の傾きに伴って、前方へ運ばれた反対側の足が落ちる位置も変わります。
    反対側の足で蹴り出したときに身体が外側へ傾き、前方へ運ばれた足の踵が尖った部分から接地する流れを示した画像
    足が地面へ着く直前には、身体の進行方向と、それまでに作られた足の軌道がすでに決まっています。
    
    そのため、踵が地面へ触れる瞬間だけを意識して、接地位置を変えるのは難しくなります。
    
    確認したいのは、痛む踵だけではありません。
    
    その一歩前に、反対側の足でどの方向へ蹴り出しているかです。

    踵の痛みの原因が、反対側の足にあることもあります

    この症例では、歩行中に身体が2.5度以上、外側へ傾いていました。
    
    そこで、痛む踵だけではなく、身体が傾く原因となっていた反対側の足を確認しました。
    
    反対側の足で、外へ傾かずに蹴り出せるようになると、次に着く足の軌道も変わりました。
    
    その結果、踵骨の尖って見える部分から地面へ着かなくなりました。
    反対側の足の蹴り出しを整える前後で、身体の横への傾きと、痛む側の踵が地面へ着く位置を比較した歩行画像
    痛む場所と、動きを作っている場所は、同じとは限りません。
    
    踵の尖った部分へ負担が集まっているときは、その一歩前の反対側の足まで確認します。

    ラクちんソックスは、蹴り出し時のグラつきを抑えるための靴下です

    ラクちんソックスは、踵の痛みを治すものではありません。
    
    足元のグラつきを抑え、身体をまっすぐ前へ運びやすくするために開発した靴下です。
    
    次の画像と動画では、一般的な靴下とラクちんソックスで、蹴り出したときの身体とつま先の向きを比較しています。
    一般的な靴下とラクちんソックスで歩行時の蹴り出しを比較し、身体の傾きとつま先の向きを確認する動画へのリンク画像
    一般的な靴下とラクちんソックスを履いた歩行を比較し、蹴り出し時の体幹の傾きと足先の向きの違いを示した画像

    踵の着く位置を戻すには、歩行全体を確認します

    踵の接地位置を変えるために、踵だけを意識して歩く必要はありません。
    
    確認するのは、
    
    ・痛む側の踵が、どの面から地面へ着いているか
    
    ・反対側の足で、どの方向へ蹴り出しているか
    
    ・蹴り出したときに、身体が左右へ傾いていないか
    
    ・前方へ運ばれた足が、身体のどこへ着いているか
    
    です。
    
    反対側の足から身体をまっすぐ前へ運べるようになると、次に着く踵も、本来の接地位置へ近づきます。
    反対側の足の蹴り出しから身体をまっすぐ前へ運び、踵骨の外側寄りの面から接地する歩行の流れを示した画像

    まとめ|踵の痛みは、反対側の足から始まることがあります

    歩いたり走ったりして、踵を地面へ着いた瞬間に痛むときは、踵骨のどの面から接地しているかを確認します。
    
    通常の歩行では、踵骨の尖って見える部分より、少し外側にある面から地面へ着きます。
    
    身体が外側へ傾くと、前方へ運ばれた足の軌道も変わり、踵の尖った部分へ負担が集まることがあります。
    
    その身体の傾きは、痛む側ではなく、反対側の足で蹴り出すときに作られている場合があります。
    
    踵の痛みを繰り返すときは、
    
    ・踵の接地位置
    
    ・反対側の足の蹴り出し
    
    ・身体の左右への傾き
    
    ・つま先が向く方向
    
    を一つの歩行動作として確認します。
    
    痛む場所だけではなく、その一歩前の動きまで見ることで、踵へ負担が集まる仕組みが見えてきます。