20代女性(外反母趾)を対象に、足袋ソックスとラクちんソックスで歩行を比較しました。
中心からの平均ズレが約41.7%小さくなりました
今回の比較で最も大きかった違いは、身体の中心からの平均ズレです。
足袋ソックスでは1.390°、
ラクちんソックスでは0.810°となり、
中心からの平均ズレは約41.7%小さくなりました。
また、平均的な傾き量は約14.0%、
総合ブレ量(RMS)は約12.9%、
最大の傾き量は約11.2%小さくなっています。
一方で、すべての数値が小さくなったわけではありません。
ばらつき(標準偏差)は約7.1%、
中央50%の揺れ幅は約10.7%、
全体の振れ幅は約3.7%大きくなりました。
つまり今回のデータでは、
左右への動きそのものが一様に小さくなったのではなく、身体の中心からの偏りが小さくなったことが特徴として現れています。
歩行データを数値で比較すると
足袋ソックスとラクちんソックスを使用したときの、歩行時の体幹軸の傾きを446フレームのデータで比較しました。
ここでは、身体が中心からどの程度ズレているか、
どの程度ばらついているか、
そして揺れの幅がどれくらいあるかを数値で確認しています。
| 指標 | 足袋ソックス A | ラクちんソックス B | 変化 |
|---|
| 中心からの平均ズレ | 1.390° | 0.810° | 約41.7%減少 |
| 平均的な傾き量 | 1.630° | 1.401° | 約14.0%減少 |
| ばらつき(標準偏差) | 1.444° | 1.547° | 約7.1%増加 |
| 総合ブレ量(RMS) | 2.004° | 1.745° | 約12.9%減少 |
| 最大の傾き量 | 5.522° | 4.904° | 約11.2%減少 |
| 中央50%の揺れ幅 | 2.034° | 2.250° | 約10.7%増加 |
| 全体の振れ幅 | 7.880° | 8.169° | 約3.7%増加 |
この比較では、
中心からの平均ズレ、平均的な傾き量、総合ブレ量(RMS)、最大の傾き量が小さくなりました。
一方で、ばらつきや中央50%の揺れ幅、全体の振れ幅はやや大きくなっています。
そのため、今回の結果は、
「すべての揺れが小さくなった」というより、身体の中心からの偏り方に大きな違いが現れたと見るのが、このデータに合っています。
なぜ、靴下の違いで歩き方まで変わるのか
では、なぜ靴下を変えるだけで、立ち方や歩行中の身体の傾きに違いが現れるのか。
その理由は、足の小指と、片足で身体を支える仕組みにあります。
詳しくは、こちらのページにまとめています。
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執筆・検証者:近藤祐司
足の痛み、シューズ、靴下、歩き方や走り方の問題について、
構造と動作分析の視点から情報を発信しています。
「痛い場所」だけを見るのではなく、
なぜそこに負担が集まるのか。
その仕組みを、実例や観察をもとに解説しています。
1995年に静岡県富士宮市で若葉治療院を開業。
一般治療に加え、スズキ浜松陸上部、競輪選手、三菱電機スケート部など、プロスポーツ現場でのサポート実績を積む。
医療と運動の現場から、日用品の機能性を再定義する活動を開始。
※本記事は、足元の構造や動作の変化を観察・解説するものです。
特定の疾患の診断・治療・予防を目的としたものではありません。
強い痛みや歩行困難がある場合は、医療機関へご相談ください。