カテゴリー: 検査・セルフケア・用具の工夫

足の状態や動き方を確認する検査、日常でできるセルフケア、シューズや靴下など用具の工夫についてまとめています。

  • なぜ歩くときにつま先が外を向くのか?ガニ股・扁平足を【リセットする足首の修正法】と靴下の盲点

    なぜ歩くときにつま先が外を向くのか?ガニ股・扁平足を【リセットする足首の修正法】と靴下の盲点

    歩く・走るときにつま先が外を向く、という相談が多いため、ここではその直し方と仕組みを簡単に解説します。
    歩行やランニングでつま先が外を向くトゥーアウトの状態を示した画像

    正常のつま先の角度はどれくらい?

    正常なつま先の角度は、後ろから見たときに、すねの外側から足指が2本ほど見える状態が目安です。
    後ろから見たときに、すねの外側から足指が2本ほど見える正常なつま先の向きを示した画像

    陸上競技では“ありふれた“準備運動です

    自己判断で治すのは危険では?
    そう思われる方もいると思いますが、これは陸上競技ではよく行われる、30秒ほどの準備運動です。

    痛みが強く、歩くのも難しい場合は、まず病院を受診してください。
    つま先が外を向く状態を整えるために行う足の外側縁歩きの準備運動を示した画像

    足の外側縁歩き

    親指を上げ、土踏まずを床から浮かせた状態で歩きます。

    30秒を目安に行います。
    親指を上げて土踏まずを床から浮かせ、足の外側縁で歩く方法を示した画像
    ※注意 長時間続けると、外くるぶしの下に痛みが出ることがあります。30秒を目安に行ってください。

    なぜ“つま先の向き”が修正されるのか

    つま先が外を向いている場合は、つま先を内側へ向け、足の裏を内反させると、この足の形になります。
    つま先を内側へ向け、足部を内反させたときの足首と足の位置を示した画像

    修正前と修正後の歩行の比較(動画)です。

    足首の修正前と修正後の歩行の違い(動画)です。

    扁平足(へんぺいそく)の修正方法として

    この方法は、日本整形外科学会の小児性扁平足の項目にも書いてある有名な方法です。
    扁平足の運動として足の外側縁を使って歩く方法を示した画像

    つま先は、意識ではなく自然でなければ意味がない

     足首が外を向いている状態で、つま先だけを意識して前へ向けても長くは続きません。

    つま先ではなく、足首のアライメント(角度と位置)から整えます。
    つま先の向きと足首のアライメントの関係を示し、足首の位置から修正する考え方を示した画像

    長所と短所

    このエクササイズの長所は簡単に行えることです。

    足の外側縁歩きを行った後のつま先の向きと足首の変化を確認した画像
     短所は、一時的に改善しても、元の状態に戻りやすいことです。

    そのため、この方法だけで完結するものではありません。
      
    運動後に変化したつま先の向きが時間とともに元へ戻る様子を確認した画像
     
    ただし、効果がないわけではありません。

    準備運動やリハビリの一つとして取り入れてください。

    靴下を履くとアーチが低下する問題

    靴下を履くと、足のアーチが低下することがあります。

    これは、靴下によって足指の位置が変わり、足を支える土台の形が変わるためです。

    靴下の着用によって足指の位置と足のアーチの形が変化する様子を示した画像
    今回も、修正した足首は、靴下を着用すると元の状態に戻りました。

    つま先の向きに影響するソックスの問題

     これは、素足と五本指ソックスを着用した状態で、歩行を比較した動画です。

    五本指ソックスを履くと、つま先が外を向く変化が観察されました。
    靴下を履くとつま先の向きが変わったことを示す画像
    靴下を履くとつま先の向きが変わったことを示す画像

    ソックスの違いで“ガニ股”が観測できました

    さらに、素足と足袋型ソックスを着用した状態で、歩行を比較しました。

    足袋型ソックスを履くと、つま先がさらに外を向く変化が観察されました。
    靴下が足指を圧迫すると、足の形は変わります。

    その土台となる足の形が変われば、重心や身体の動き方も変わります。これは、工学的に考えれば自然なことです。

    つま先の向きがおかしいと思ったら

    つま先の向きを修正すると同時に、足指を圧迫しない環境づくりもセットで考える必要があります。


    つま先の向き、足首のアライメント、足のアーチがどのようにつながっているのか。その仕組みについては、まぼろし工房の足部工学理論で詳しく解説しています。