カテゴリー: 足の構造と動きのしくみ

足のアーチ、関節の動き、歩行や走行中に起きる体の変化など、足の構造と動きのしくみを解説しています。

  • 鍛えるよりも整える!│アライメントとは

    アライメントとは、骨や関節の位置関係を表す言葉です。
    
    立っているときの姿勢だけでなく、歩く、走る、しゃがむといった動作の中で、身体に加わる力がどのように伝わっているかを確認します。
    
    足元の位置が変わると、その上にある膝、股関節、骨盤、上半身の位置も変化します。

    アライメントとは、骨や関節の位置関係です

    立ったとき、骨や関節はそれぞれ独立して身体を支えているわけではありません。
    
    足元からスネ、膝、股関節、骨盤、背骨へとつながり、ひとつの構造として重力を受け止めています。
    
    この骨や関節の並び方と、力が伝わる経路をアライメントと呼びます。
    身体の軸が安定すると、足裏から上半身へ力が伝わりやすくなります。
    
    一部の関節が大きくずれると、その周囲の筋肉や関節が、姿勢を保つための補正を担います。
    
    アライメントを見る目的は、見た目を整えることよりも、どこへ負担が集中しているかを確認することです。

    足元の位置が変わると、全身のアライメントも変わります

    次の画像は、素足と靴下を履いた状態で片足立ちを行った比較です。
    
    足に布を一枚加えただけでも、足部アーチ、足首、膝、骨盤、上半身の位置に違いが現れることがあります。
    同じ人が素足と靴下で片足立ちを行い、足首、膝、骨盤、上半身の位置を比較した画像
    次の画像では、一般的な靴下とラクちんソックスを履いた状態を比較しています。
    
    足元で身体を支える条件が変わることで、その上にある身体の軸にも違いが現れました。
    一般的な靴下とラクちんソックスで片足立ちを行い、身体の傾きと足元の位置を比較した画像
    車のタイヤの向きが変わると、車体の進む方向や負担のかかる場所も変わります。
    
    人の身体でも、地面に接している足元の位置が変われば、その上にある関節は新しい位置に合わせて動きます。

    スクワットでは、動作中のアライメントが見えます

    立っている姿勢では小さな違いでも、膝を曲げて体重を移動すると、身体の軸の違いが大きく現れます。
    
    スクワットでは、足首、膝、股関節、上半身が、同じ方向へ連動しているかを確認します。
    足元の条件を変えてスクワットを行い、膝、骨盤、上半身の位置を比較した画像
    足元が内側や外側へ動くと、膝や骨盤もその位置に合わせて移動します。
    
    動作が続く中で同じずれが繰り返されると、その動きを支える筋肉や関節へ負担が集中します。
    スクワット中に身体の軸が変化し、足首、膝、股関節の位置関係が変わる様子
    アライメントが整っている状態では、
    
    ・関節が動きやすい位置にある
    ・筋肉や靱帯が役割を分担できる
    ・身体を無理なく動かせる
    
    という特徴が現れます。

    身体には、もともと備わっている関節の角度があります

    人の骨格は、すべての関節が完全な直線に並んでいるわけではありません。
    
    例えば、膝には生理的な外反角度があり、その角度を利用しながら立つ、歩く、走る動作を行っています。
    膝に備わっている生理的な角度と、足首から股関節までの位置関係を示した画像
    動作中に膝の位置が内側や外側へ大きく移動すると、関節を通る力の方向も変わります。
    
    その変化を足首、膝、股関節の連続した動きとして確認します。
    動作中に膝の位置が変化し、足首から股関節へ伝わる力の方向が変わる様子

    動的アライメントでは、動作中の軌道を確認します

    静止して立ったときの骨や関節の位置を、静的アライメントと呼びます。
    
    歩行、ランニング、ジャンプ、スクワットなど、身体が動いているときの位置関係を、動的アライメントと呼びます。
    
    まぼろし工房では、痛みが現れる動作の中で、足首、膝、骨盤がどのような軌道を通っているかを観察しています。
    動作中に足首、膝、股関節の位置が変わり、身体へ負担が伝わる仕組みを示した画像

    アライメントを整えるとは、力の通り道を整えることです

    アライメントを整えるとは、骨を見た目のよい位置へ並べることよりも、立つ、歩く、走る動作の中で、関節が動きやすい位置を作ることです。
    
    足元から上半身へ力が伝わる経路が整うことで、一部の筋肉や関節が担っていた補正を減らしやすくなります。

    片足立ち、つま先立ち、片足スクワットで確認します

    足元から始まるアライメントは、次の三つの動作で確認できます。
    
    ・片足で立ち、身体の軸を保ったまま7秒静止する
    
    ・片足でつま先立ちを行い、踵をまっすぐ上げて7秒静止する
    
    ・片足で軽く膝を曲げ、身体、膝、足首の位置を保って7秒静止する
    
    動作中に身体が大きく傾く、膝が内側や外側へ移動する、足首が倒れ込む場合は、その動きを素足、靴下、シューズの順に比較します。
    片足立ちで足首、膝、骨盤、上半身のアライメントを確認する方法
    片足立ちで確認する身体のアライメント

    まとめ|アライメントは、動作の中で確認します

    アライメントとは、骨や関節の位置関係と、身体に加わる力が通る経路です。
    
    足元の位置が変わると、膝、股関節、骨盤、上半身の位置も連動して変化します。
    
    立った姿勢だけでなく、片足立ち、つま先立ち、片足スクワットを行うことで、動作中のアライメントを確認できます。
    
    素足、靴下、シューズの順に比較すると、身体の軸を変えている条件を見つけやすくなります。