有痛性外脛骨では、内くるぶしの下に痛みが出ます。
その場所に、
歩くたびにどのような力が加わっているのか。
歩行を「片足立ちの繰り返し」として見ると、
身体の傾きと足首の動きから、その仕組みが見えてきます。
まずは素足で片足立ちをして、
身体と足首の動きを確認します。
歩行は、左右の足で片足立ちを繰り返す動作です
歩くときは、
右足、左足と交互に体重を受けながら前へ進みます。
片足に体重が乗っている瞬間は、
その足だけで身体を支えています。
歩行中の身体の傾きや足首の動きは、
片足立ちにするとゆっくり確認できます。
体が外へ傾くと、足首は内側へ倒れます
片足で身体を支えたとき、
体が外側へ大きく傾くと、足首は内側へ倒れます。
すると、
内くるぶしの下にある舟状骨の周辺が内側へ張り出します。
有痛性外脛骨で痛みが出るのも、この周辺です。
歩くたびに、同じ場所へ負担が積み重なります
歩行では、
片足で身体を支える動作を一日に何度も繰り返します。
一歩ごとの負担は小さくても、
同じ場所へ力が加わる動きが続けば、
その負担は少しずつ積み重なります。
そこで確認するのが、
「どこが痛むのか」と、
「なぜ、そこへ力が集まるのか」の両方です。
身体の傾きは、反対側の足の動きにも現れます
片足で身体が傾くと、
身体は反対側の手足も使ってバランスを整えます。
反対側の足の向きが変わったり、
上体の位置が変わったりすることもあります。
有痛性外脛骨を見るときは、
痛みのある足と一緒に、
身体全体がどのように動いているかも確認します。
まず素足で、片足立ちを7秒確認します
歩いているときの動きは速いため、
片足立ちにすると変化をゆっくり観察できます。
まず素足で片足立ちをして、
7秒間、姿勢を保ちます。
確認するのは、
身体がどちらへ傾くのか。
足首がどちらへ動くのか。
腕や反対側の足で、
どのようにバランスを取っているのか。
この3つです。
次に、靴下とシューズを履いて同じ動きを確認します
素足で確認したら、
いつも使っている靴下を履いて、もう一度片足で立ちます。
次にシューズを履いて、
同じように確認します。
素足。
靴下。
シューズ。
一つずつ条件を加えることで、
どの段階で身体の傾きが変わるのか。
どの段階で足首の位置が変わるのか。
その違いを見つけやすくなります。
有痛性外脛骨は、痛む場所と身体の動きを一緒に確認します
内くるぶしの下に痛みがある。
そこから一歩進んで、
歩くときに身体がどちらへ傾くのか。
足首がどちらへ動くのか。
靴下やシューズで、
その動きがどう変わるのか。
有痛性外脛骨という骨の位置と、
そこへ力を集めている身体の動き。
この二つを一緒に確認すると、
痛みの背景にある条件を整理しやすくなります。
足元から身体へ動きがつながる仕組みは、まぼろし工房の足部工学理論で解説しています。
執筆・検証者:近藤祐司
足の痛み、シューズ、靴下、歩き方や走り方の問題について、
構造と動作分析の視点から情報を発信しています。
「痛い場所」だけを見るのではなく、
なぜそこに負担が集まるのか。
その仕組みを、実例や観察をもとに解説しています。
1995年に静岡県富士宮市で若葉治療院を開業。
一般治療に加え、スズキ浜松陸上部、競輪選手、三菱電機スケート部など、プロスポーツ現場でのサポート実績を積む。
医療と運動の現場から、日用品の機能性を再定義する活動を開始。
※本記事は、足元の構造や動作の変化を観察・解説するものです。
特定の疾患の診断・治療・予防を目的としたものではありません。
強い痛みや歩行困難がある場合は、医療機関へご相談ください。