カテゴリー: 足の痛み・お悩み別解説

外反母趾、内反小趾、足底の痛み、かかと・膝・すねの痛みなど、足まわりのお悩みを症状別に解説しています。

  • アキレス腱付着部炎

    アキレス腱付着部炎は、アキレス腱が踵の骨へつながる部分に痛みが現れる状態です。 ランニングやジャンプでは、ふくらはぎの力がアキレス腱を通り、踵から地面へ伝わります。 このページでは、痛む場所と一緒に、片足立ち、ジャンプ、着地時の身体の傾きと、シューズの揺れを確認します。
    アキレス腱が踵の骨へ付着する位置と、アキレス腱付着部炎で痛みが現れやすい場所を示した画像
    アキレス腱付着部炎で痛みが現れる場所
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    アキレス腱付着部炎は、踵への付着部に負担が集まる状態です

    アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉と踵の骨をつないでいます。 歩く、走る、ジャンプする動作では、ふくらはぎが生み出した力を、アキレス腱が踵へ伝えます。 この動作が繰り返される中で、踵への付着部へ負担が集中すると、押したときの痛み、歩き始めの痛み、運動中や運動後の痛みが現れます。

    ケアと一緒に、負担を繰り返す動きを確認します

    アキレス腱の痛みには、アイシング、マッサージ、ストレッチ、テーピングなどが用いられます。 それぞれに役割があります。 同時に確認したいのは、アキレス腱へ負担を伝えている動作です。 痛みが落ち着いても、立つ、跳ぶ、着地するたびに同じ場所へ負担が集まれば、運動を再開したときに再び痛みが現れます。
    アキレス腱付着部の痛みに対して行われる、アイシング、ストレッチ、マッサージなどのケアを示した画像
    アキレス腱への負担を確認するために、立位と足元の位置関係を観察している画像

    シューズを履いた片足立ちで、身体と踵の位置を確認します

    最初に、実際に使用するシューズを履いて片足で立ちます。 確認するのは、次の三つです。 ・身体が左右へ大きく傾いていないか ・膝が内側や外側へ移動していないか ・踵と足首が傾いていないか 次の画像は、同じシューズを履き、靴下の条件を変えて片足立ちを行った比較です。 画像右側では、ラクちんソックスを使用しています。
    同じシューズを履き、靴下の条件を変えて片足立ちを行ったときの、身体の傾きと足元の位置を比較した画像
    片足立ちで身体、膝、踵の位置が変化し、足元の安定性に違いが現れた比較画像

    片足立ちの傾きは、ジャンプの軌道へ続きます

    ジャンプは、片足で地面を押し、身体を持ち上げる動作です。 片足立ちの段階で身体と踵が傾いていると、その位置から地面を押すことになります。 そのため、身体が上へ進む方向と、踵が地面を押す方向にも違いが現れます。
    片足立ちからジャンプしたときに、身体の傾きによって上方向への軌道が変化する様子を示した画像

    着地で踵が揺れると、アキレス腱へ伝わる力の方向も変わります

    ジャンプした身体は、最後に片足で着地します。 着地の瞬間にシューズや踵が横へ傾くと、足首から下の向きが変わります。 このとき、アキレス腱は踵へ向かってまっすぐ力を伝えるだけでなく、横方向へ傾いた足元を支える役割も担います。 同じ方向への揺れが繰り返されることで、アキレス腱の付着部へ負担が集まりやすくなります。
    片足で着地したときにシューズと踵が傾き、アキレス腱へ伝わる力の方向が変化する様子を示した画像

    身体の傾きと、踵の倒れ込みをひとつの動作として見ます

    踵だけが単独で傾いているとは限りません。 身体が外側へ傾く。 膝の位置が移動する。 足首が内側へ動く。 踵が傾く。 この一連の動きが、片足立ち、ジャンプ、着地の中で繰り返されます。
    身体の傾き、膝、足首、踵の位置が連動して変化する様子を示した比較画像
    足元の条件によって片足で身体を支える位置と、踵の傾きが変化した比較画像
    片足立ちから着地までの動作で、身体と足首の軸がどのように変化するかを示した画像

    靴下の違いでも、足元で身体を支える位置は変わります

    まぼろし工房では、靴下によって小指側の接地と、身体を支える範囲が変わることを比較してきました。 小指側まで地面を捉えられると、身体を支える範囲が広がります。 その結果として、片足立ち、ジャンプ、着地時の身体の傾きや、踵の動きにも違いが現れます。 次の画像は、一般的な靴下とラクちんソックスで、足元の位置を比較したものです。
    一般的な靴下とラクちんソックスを履いたときの、小指側の接地と身体の傾きを比較した動画
    靴下の違いによって足裏の支持範囲と、足首、踵の位置が変化した比較画像
    一般的な靴下とラクちんソックスで、片足立ち時の身体の傾きと足元を比較した画像
    靴下の条件を変えたときに、膝、足首、踵の並び方が変化した比較画像
    靴下の違いによる片足立ちと着地時の身体の揺れを比較した動画

    素足、靴下、シューズの順に比較します

    アキレス腱付着部へ負担を伝える条件は、次の順番で確認します。 最初に、素足で片足立ちを行います。 次に、普段使用している靴下を履いて比較します。 最後に、実際に運動で使用するシューズを履きます。 それぞれの状態で、 ・身体の横への傾き ・膝の位置 ・足首と踵の傾き ・片足つま先立ち ・軽いジャンプと着地 を確認します。 条件を一つずつ加えることで、身体の軸を変えているものを見つけやすくなります。
    素足、靴下、シューズの順に片足立ちを行い、身体、膝、足首、踵の位置を比較する方法

    まとめ|痛む場所と、負担を作る着地を一緒に確認します

    アキレス腱付着部炎では、アキレス腱が踵の骨へつながる部分に痛みが現れます。 その場所へ伝わる負担は、片足立ち、ジャンプ、着地時の身体と踵の位置によって変わります。 身体が横へ傾き、着地時に足首や踵が動くと、アキレス腱へ伝わる力の方向も変化します。 まずは素足、普段の靴下、実際に使用するシューズの順に片足で立ち、身体、膝、足首、踵の位置を比較します。 痛む場所へのケアと一緒に、負担を繰り返している動作を確認することが、運動へ戻るための入口になります。