後脛骨筋腱機能不全症とは、何が起きている状態なのか
後脛骨筋腱機能不全症は、英語でPosterior Tibial Tendon Dysfunctionと呼ばれ、PTTDと略されます。
後脛骨筋腱は、ふくらはぎの内側から内くるぶしの後ろを通り、足の骨へ付着しています。
立ったときや歩いたときに、足首と内側アーチを支える役割があります。
この腱に傷みや部分断裂が起こり、十分に働けなくなると、荷重に伴って足首の配列が変わり、足全体へ影響が広がります。
初期は、内くるぶしの後ろに腫れや痛みが現れます
初期には、内くるぶしの後ろ側に、むくみのような腫れや痛みが現れることがあります。
歩いたときに足首の内側が痛む。
長時間立っていることがつらい。
このような症状から始まることがあります。
支持力が低下すると、足首が内側へ傾きます
後脛骨筋腱の支持力が低下すると、立ったときに内側アーチを保ちにくくなります。
その結果、足首が内側へ傾き、足首の配列も変化していきます。
見た目にも、足首が内側へ「くの字」に傾いて見えることがあります。
足首が傾くと、アーチ低下とトゥーアウトが現れます
足首が内側へ傾くと、内側アーチも低くなります。
さらに、足首から下の部分が外側へ回り、つま先が外を向くトゥーアウトが見られることがあります。
そのため、痛む内くるぶしだけでなく、足首の傾き、内側アーチの高さ、つま先が向いている方向を一緒に確認します。
進行すると、立つ・歩く動作にも影響します
足首の傾きとアーチの低下が進むと、足の形も徐々に変化します。
片足で身体を支えることが難しくなり、歩行時のバランスも低下します。
立ち仕事や長時間の歩行がつらくなり、足首の内側だけでなく、足全体へ痛みが広がることもあります。
足首の変形が見て分かる、腫れや痛みが続く、立つことや歩くことがつらい場合は、医療機関で足首と腱の状態を確認してください。
まとめ|痛む場所だけでなく、足首の形と動きを確認します
後脛骨筋腱機能不全症では、内くるぶしの後ろに腫れや痛みが現れます。
後脛骨筋腱の支持力が低下すると、足首が内側へ傾き、内側アーチも低下します。
さらに、つま先が外を向くトゥーアウトが現れることがあります。
進行すると、片足立ちや歩行にも影響が現れます。
確認するのは、痛む場所だけではありません。
足首がどちらへ傾いているか。
内側アーチが低下していないか。
つま先がどちらを向いているか。
立ったとき、歩いたときにどのような変化が現れているか。
痛みと一緒に、足首の形と動きを確認します。