親指をねじった回数をカウント
素足と小指が別れた靴下を使って、歩行を観察した動画です。
無作為に抽出した20歩のうち、小指が分離した靴下を使ったとき、
親指をねじった回数は0回でした。
つまり、歩行を改善する余地は小指にもあるということです。
手術しないで治す場合
何もしなければ、今より良くなるのは難しいと思います。
けれど、「なんとかしたい」と思っていても、何から始めればよいのか分からず、手詰まりになっている方も少なくありません。
「外反母趾を治す」という大きな目標を、もう少し細かく分けて、一つずつクリアしていく。
それが、問題解決の糸口になります。
ポッコリは治りますか?
画像のように、外反母趾のポッコリ部は 凹みます。
ただし、 それは もともと動くものが動いた、というだけの話です。
バニオンの部分は、
正常な足であれば、
開いたり閉じたりするものです。
「閉じる動き」をするには
小指の動きが不可欠です。
この「閉じる動き」ができなくなると、
親指は、
少しずつ曲がっていきます。
……そう考えると、
いくつか説明がつくことがあります。
これは、僕の意見です。
ハイヒールなどの先が細く圧迫感のある靴の常用、
扁平足・開張足などのアーチ崩れ、
加齢や、運動不足による筋力低下、遺伝的要因。
これらの言葉は、外反母趾の“答え”として使われることがあります。
確かに、それ自体は間違いはない。
むしろ
どの痛みにも言い当てられる
万能な“答え”であって
テストなら
模範解答といっていいでしょう。
ただ──
その言葉で説明が終わった瞬間、状況を分析しようとする思考は止まる。
そして、もう一つ
人間の行動や選択を、“これは仕方がないもの”として処理してしまう。
それは結果的に、
「これ以上、悪くしたくない」
「せめて痛みなく歩きたい」
そういった
人間の自由意志を軽く扱うことになる。
痛みは、単なる現象ではない。
どの動きで、
どの構造で、
どう繰り返されて起きているのか。
そこに目を向けることで、初めて「変えられる余地」が見えてきます。
……原因を言い当てることと、変えられる場所を見つけることは、別の話しです。
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執筆・検証者:近藤祐司
足の痛み、シューズ、靴下、歩き方や走り方の問題について、
構造と動作分析の視点から情報を発信しています。
「痛い場所」だけを見るのではなく、
なぜそこに負担が集まるのか。
その仕組みを、実例や観察をもとに解説しています。
1995年に静岡県富士宮市で若葉治療院を開業。
一般治療に加え、スズキ浜松陸上部、競輪選手、三菱電機スケート部など、プロスポーツ現場でのサポート実績を積む。
医療と運動の現場から、日用品の機能性を再定義する活動を開始。
※本記事は、足元の構造や動作の変化を観察・解説するものです。
特定の疾患の診断・治療・予防を目的としたものではありません。
強い痛みや歩行困難がある場合は、医療機関へご相談ください。