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  • 外反母趾は、どこから始まるのか

    外反母趾は、どこから始まるのか

    外反母趾の進行を考えるときは、親指の形だけでなく、歩行中の身体の傾き、足首の外反、つま先の向きを確認します。
    今回の比較では、靴下の違いによって、
    • 身体の傾き
    • 足首の外反角度
    • つま先の向き
    • 足部アーチの変化
    に違いが現れました。

    足首が外反すると、母趾は外反母趾の方向へ動く

    足の裏が外側を向く動きを、足首の「外反」といいます。
    足首の外反方向を示した図
    身体が外側へ傾いたとき、足首は足裏を床へ接地させるために角度を変えます。

    このとき、足首には外反が起こります。
    身体の外側への傾きに伴って足首が外反する様子
    足首を外反させると、母趾は外反母趾の方向へ動きます。
    足首の外反に伴って母趾が外反方向へ動く様子
    これは、足首と足指の構造から生まれる自然な連動です。

    身体が外側へ傾いた状態で歩くと、母趾には外反方向への動きが繰り返されます。
    歩行中に身体が傾き母趾が外反方向へ動く様子

    足袋ソックスでは、身体の傾きと足首の外反角度が増加した

    素足と足袋ソックスで歩き、身体の左右への傾きを比較しました。
    素足で歩いたときの身体の左右への傾きを記録したグラフ
    素足では、全体的に身体が左へ傾いて歩いていました。
    足袋ソックスで歩いたときの身体の左右への傾きを記録したグラフ
    足袋ソックスを履くと、左方向への傾きはさらに増加しました。
    素足と足袋ソックスで歩いたときの身体の傾きの比較
    足元を拡大すると、素足よりも足袋ソックスのほうが、足首の外反角度が大きくなっています。
    素足と足袋ソックスでの足首の外反角度の比較
    この計測で確認されたのは、靴下の違いによって身体の傾きと足首の外反角度が変わることです。

    足首の外反角度が変われば、母趾へ加わる外反方向の負担も変わります。
    靴下による身体の傾きと母趾への負担の違い

    片足立ちで、靴下による身体の傾きを確認できる

    次の画像は、靴下を変えて片足立ちを比較したものです。
    靴下の違いによる片足立ちと身体の傾きの比較
    靴下を履いたときに身体が大きく傾く場合は、足首の外反角度や母趾への負担も合わせて確認します。
    外反母趾への負担を靴下ごとに確認する片足立ち検査

    つま先が外を向くと、母趾は外反方向へ動く

    外反母趾への負担を考えるときは、足首の外反とともに、つま先の向きも確認します。

    つま先を外側へ向けると、母趾は外反母趾の方向へ動きます。
    つま先を外へ向けたときに母趾が外反方向へ動く様子
    靴下によって身体の傾きや足首の位置が変わると、つま先の向きにも違いが現れます。
    靴下の違いによる歩行時のつま先の向きの比較

    靴下によるつま先の向きの違いを動画で確認する

    身体に対する足の向きから、トゥーアウトを確認する

    つま先の角度が大きく変わっていなくても、上半身が反対方向へ回転すると、身体に対して足は外を向きます。

    この状態も、トゥーアウトとして確認します。
    上半身の回転によって身体に対する足の向きがトゥーアウトになる様子
    トゥーアウトした状態で歩くと、母趾には外反方向への動きが繰り返されます。
    トゥーアウト歩行で母趾が外反方向へ動く様子
    靴下によって身体の左右への傾きや前後の重心が変わると、歩行中の身体とつま先の位置関係も変化します。
    靴下による身体の傾きと前後の重心位置の変化

    足のロールとアーチの変化も、靴下によって異なる

    靴下を変えて動作を比較すると、足が内側へロールする角度にも違いが現れます。
    一般的な靴下を履いたときに足が内側へロールする様子
    足が内側へロールすると、アーチが低下し、母趾は外反方向へ移動します。
    足の内側へのロールに伴って母趾が外反方向へ動く様子
    片足スクワットでも、素足と一般的な靴下でアーチの変化を比較しました。
    素足と一般的な靴下で行った片足スクワット時のアーチ変化の比較
    この比較では、一般的な靴下を履いたときに、足部アーチが大きく低下する様子が観察されました。

    同じ人、同じ動作でも、履いている靴下によって足元の動きは変わります。

    まとめ|靴下による傾きと足首の動きを確認する

    外反母趾方向への負担を確認するときは、
    • 靴下を履くと身体が傾かないか
    • 足首の外反角度が増えていないか
    • つま先が外を向いていないか
    • 足が内側へ大きくロールしていないか
    • アーチの低下が増えていないか
    を比較します。

    荷重によって変化した足は、休息によって戻ることがあります。

    動作による負担が回復を上回る状態が続くと、母趾の位置にも変化が残りやすくなると考えます。
    足首の外反、つま先の向き、アーチ低下の運動連鎖については、まぼろし工房の足部工学理論をご覧ください。