「外反母趾は治りますか?」
そんなご質問をいただきました。
形のことか、動きも含めて外反母趾と呼ぶか?
形だけのことを言えば外科手術が一番早いでしょう。
でも、痛みや、歩きにくさまで含めて“外反母趾”と呼ぶなら、
話は少し変わります。
お困りごとは親指だけですか?
親指が内側に曲がっていると、その形ばかりが気になりますが、足の裏のタコや魚の目、巻き爪や寝指も併発しやすいことが特徴です。
外反母趾は、アーチの崩れの結果だからです。
そんなことは言われなくてもわかってる──
そう思われる方も多いと思います。
では、「何ができれば、足のアーチが回復した」そう言えるのか?
明確なゴールがありますか?
計画のない対策は、問題を先送りにすることがあります。
親指をねじった回数をカウント
素足と小指が別れた靴下を使って、歩行を観察した動画です。
無作為に抽出した20歩のうち、
小指が分離した靴下を使ったとき、
親指をねじった回数は0回でした。
つまり、
歩行を改善する余地は小指にもあるということです。
手術しないで治す場合
何もしなければ、今より良くなるのは難しいと思います。
けれど、「なんとかしたい」と思っていても、何から始めればよいのか分からず、手詰まりになっている方も少なくありません。
「外反母趾を治す」という大きな目標を、もう少し細かく分けて、一つずつクリアしていく。
それが、問題解決の糸口になります。
ポッコリは治りますか?
画像のように、外反母趾のポッコリ部は 凹みます。
ただし、 それは もともと動くものが動いた、というだけの話です。
バニオンの部分は、
正常な足であれば、
開いたり閉じたりするものです。
「閉じる動き」をするには
小指の動きが不可欠です。
この「閉じる動き」ができなくなると、
親指は、
少しずつ曲がっていきます。
……そう考えると、
いくつか説明がつくことがあります。
これは、僕の意見です。
ハイヒールなどの先が細く圧迫感のある靴の常用、
扁平足・開張足などのアーチ崩れ、
加齢や、運動不足による筋力低下、遺伝的要因。
これらの言葉は、
外反母趾の“答え”として使われることがあります。
確かに、
それ自体は間違いはない。
むしろ
どの痛みにも言い当てられる
万能な“答え”であって
テストなら
模範解答といっていいでしょう。
ただ──
その言葉で説明が終わった瞬間、
状況を分析しようとする思考は止まる。
そして、もう一つ
人間の行動や選択を、
“これは仕方がないもの”として処理してしまう。
それは結果的に、
「これ以上、悪くしたくない」
「せめて痛みなく歩きたい」
そういった
人間の自由意志を軽く扱うことになる。
痛みは、単なる現象ではない。
どの動きで、
どの構造で、
どう繰り返されて起きているのか。
そこに目を向けることで、
初めて「変えられる余地」が見えてきます。
……原因を言い当てることと、
変えられる場所を見つけることは、
別の話しです。
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