Q腸脛靭帯が痛むのですが、どんなストレッチをすれば治りますか?
そんなご質問をいただきました。
競技はトレールランニング、
練習は主にロードでのランニングを行っています。
A ストレッチを行えば治るという誤解は故障を長引かせることがあります。
腸脛靭帯の原因は、腸脛靭帯の張り、硬さだけが原因とは限りません。フォームに問題がある場合や、使用しているシューズやインソールに問題があることもよくあります。練習を休んだり、念入りにマッサージやストレッチを行っても治りが悪い場合、使用している道具も見直す必要があります。
練習で一番使っているシューズは NIKEの ZOOM FLY 3でした。
(いわゆる厚底シューズです)
普段、キロ4分程度で練習をしているとのことでしたので、
時速6km/h(ジョグ速度)で走りを観察しました。
シューズをミズノ ウェーブライダーに履き替えてみます。
膝の間が開きました。
シューズをHOKA クリフトン 7に履き替えました。
膝の間が開きました。
シューズを履かないで走ったときは膝と膝の間が開いているのに、
ナイキ ZOOM FLY 3 を履いたときだけ 脚が閉じています。
シューズがおかしいとしか言いようがありません。
バスケットボールシューズや、トレランのシューズに多くみられる症状です。
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●古いシューズと新しいシューズでフォームの違いを観察しました。
また、社外のインソールを使っている場合にも多くみられます。
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●腸脛靭帯炎の原因
腸脛靭帯炎の原因は腸脛靭帯につながっている大腿筋膜張筋や大殿筋の緊張が強くなると、
この大腿骨部分で摩擦が生じやすくなり発生すると言われています。
ですから、医療に従事されている方々は、筋肉の緊張を緩めれば治ると信じている方々がほとんどです。
ストレッチを行えば治るという誤解は故障を長引かせることがあります。
ネットの情報に惑わされないで、多角的に物事を見つめましょう。