摩耗したシューズと新しいシューズを使ったフォームの比較
新しいシューズと、古いシューズを履き比べてフォームを観察しました。
どちらも同じ ミズノ ウェーブライダー21、サイズも同じ25cmです。
まずは左の着地から
ピンク色のシューズが古いシューズ、黄色いシューズが新しいシューズです。
走行距離は1400km程度です(10か月)。
履き比べてフォームを観察しました。
●左のボトムディスセンターです
古いシューズは
- つま先と膝の向く方向が違います。左の膝を捻りました
- 右の腰が沈みました。沈んだ体を持ち上げる為、体力は摩耗します。
- 正中線より左に傾きました。
先に申し上げると、
この後、反対の膝、足首も捻ります。
膝、足首を捻るメカニズムを解説します。
左のプッシュです。
古いシューズは
- 左に大きく傾きました。
- 左の腸脛靭帯のラインが屈曲しているので、腸脛靭帯炎、膝の外側の痛みなどは引き起こしやすい位置関係です。
- 膝が落ちた分だけ膝を捻じってからのキックになります。本来は蹴らなくても良いタイミングです。
これによって体力の摩耗、スピードの摩耗を引き起こします。
●右足のイニシャルコンタクトです。
古いシューズは
- 体の進行方向が真っ直ぐに向いていません
(へそが右前に進もうとしているのに、上半身は正面を向こうとしているので腰が捻れます)
- 右足の踵が体の中心軸を踏みました。
(これを走りの癖だと勘違いしている人が多いのですが、左足で立つタイミングで体が左側に傾斜した後に引きおこされるカウンタームーブメントです)
- 右足のつま先が外に向きました。
●右のボトムディスセンターです。
古いシューズは
- つま先と膝の向きがちがいます。膝を捻っています。
- 足首が若干倒れ込みました。
- 腰の位置がブレました。
※ “軽いジョグ”は、力が抜けている分、膝を壊しやすいのも特徴です。
これらの痛みに対し、キネシオテーピングを施す医療機関をよくみかけますが、
捻じれの外力はテープでは止まりません。
●左のイニシャルコンタクトです。
古いシューズは
- つま先が外を向きました。
- 体に捻じれが発生しました。
以下 同じサイクルを繰り返します。
いかがでしたか??
●安定性あっての運動性です。
目標に向かって努力することは、素敵なことですが、安定性あっての運動性です。
ボロボロの体になる前に、ボロボロのシューズは交換しましょう。
- ジョギングシューズの交換時期について
- シューズの違いによる歩幅の違い
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