「腸脛靭帯炎で膝の外側の骨が痛い」
腸脛靭帯炎(ランナーズニー)/ちょうけいじんたいえん
どんな症状?
始めはランニング後に痛みを感じ、休むとおさまります。
痛みは徐々に大きくなり、休んだだけは治らなくなります。
さらに重症化すると、膝関節の曲げ伸ばしが困難となり、膝関節を伸ばしたまま歩行するようになります。
筋肉が硬いのが原因って本当?!
腸脛靭帯が痛くなる原因は、「腸脛靭帯につながっている大腿筋膜張筋や大殿筋の緊張が強くなると、この部分で摩擦が生じやすくなる」と言われています。
なぜ?両足が同時に痛くならないのか?
筋肉の硬さが原因であれば、なぜ?両足が同時に痛くならないのでしょうか?筋肉の硬さが原因ではないからです。
痛みが出る仕組み
ここでのポイントは「摩擦が生じて炎症をおこす」ということです。
ランニングで腸脛靱帯炎になる原因は?
腸脛靱帯炎になる原因は、ニーインや、プロネーション、アーチの低下など、いろんな事が言われていますが、それらの要因に関係なく
腸脛靱帯炎は、骨と周りのスジが擦れあう事によって起こります。
膝が中に入る動き(ニーイン)や、膝関節を捻って走る動きが出ると、腸脛靭帯は摩擦が生じやすくなります。
腸脛靭帯は大腿骨の外側を通って、脛骨の外側に繋がっています。
腸脛靭帯は、ランニングの動作では、足を地面についたときに上半身が傾かないように支える役割をします。
膝を伸ばしている時は腸脛靭帯は大腿骨の外側の出っ張り(外側上顆と言います)の前にあるのですが、膝を曲げてゆくと、おおよそ30度屈曲したところで、外側上顆を乗り越え後方に移動します。このときに腸脛靭帯は大腿骨の外側の出っ張り部分にこすれます。
長距離のランニングでは腸脛靭帯が何度もこすれることによって炎症を引き起こし、膝の外側に痛みが生じます。
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