ミッドソール
ランニングシューズの寿命
ほとんどのランナーは、アウトソールの減り方でシューズの交換時期を判断します。
しかし、アウトソールが明らかに解るほど劣化したとき、
ミッドソールの緩衝機能は明らかに低下しています。
ランニングシューズの寿命は、重量が片足250g~350g程度のジョギングシューズでも
800km~1000kmと言われています。
しかし、それは二日に一回使用した場合で、毎日使用した場合、560km~800kmで寿命を迎えるようです。
シューズを使うと、ミッドソールは潰され薄くなります。
それが元の厚みに戻るまで24時間から48時間かかると言われています。
元の厚みに戻る前に、連続して使い続けると、ミッドソールの摩耗(潰れ・硬化)は早くなり、結果としてシューズの寿命は早まります。
また、一度に走る走行距離数や、ランニングフォーム、気温によってもシューズの寿命は変わってきます。
●足首のブレを防ぐ
ミッドソールに求められる役割りは、衝撃を緩和する衝撃吸収性、履き心地にフィット感を与える柔軟性の他に、走行時のブレを防ぐ役割りがあります。
素足と、使用限界を超えたシューズで、走行を比較しました。
使用限界を超えたシューズは、ひどくグラつき、膝や足首を痛める原因となります。
●衝撃を緩和する
このシューズは実業団選手が使っていたシューズです。
アウトソールの一番よく削れる所が1~1.5mmしか削れていませんでしたが、ミッドソールが寿命を迎えていました。
踵(かかと)の痛みを訴えて来院したランナーから頂いたレースシューズをカットしました。
使用した期間は、フルマラソンに一回と、わずかな練習に使用しただけす。
アウトソールの削れは1mm未満でしたがミッドソールは寿命を迎え、踵が着く部分をつまんでみると3~4mm程度の厚さでした。
シャンクの突き上げを防ぐ
このシューズは買って三か月、使用頻度は毎日走るほどではないけど、週末に一度に30km程度使用したシューズです。500km程度しかつかっていませんが、ミッドソールは柔らかくなり、プラスチックのウェーブプレートには地面を叩いた傷が残っていました。
このように、ミッドソールが劣化する事により、シューズに設置されたウェーブプレート、フットブリッジ、キャンレバー、トラストシステムなどが足の裏を突き上げ、足底腱膜炎など、足の裏を痛めることがあるので注意が必要です。
〈関連記事〉ミッドソールと足底筋膜炎の関係
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