シューレース
「シューレース」とは靴ひものことです。英語でも同じく shoelace と呼びます。
shoe(靴)+lace(ひも)→ shoelace(靴ひも)と言う単純な成り立ちです。
足はシーンに応じて形を変えます。シューズは足に追従して形を変える必要があります。
ですから、シューズのアッパーやシューレースは適度な柔らかさが必要です。
シューレースは消耗品
競技シューズで使うシューレースは、
伸びたり縮んだりできるように作られています。
シューレースが伸びなくなったら、足を壊すか、靴が壊れるサインです。
シューズの小指側が切れてくる前に、シューレースを交換しましょう。
※紐の太さや材質、締め具合にもよって変わってきますが、高校生の部活レベルで2ヶ月~3カ月でシューレースは交換時期です。
シューレースの種類
シューレースの種類には、主に三種類あります。
写真上から、丸紐、楕円紐、平紐です。
競技の為のシューズには基本的に平紐を使います。
平紐は、伸縮性もよく、鳩目(紐を通す穴)への食いつきや固定力も高い為こと、楕円よりも足の血管や腱を圧迫しにくいこと、スライディングしても切れにくいこと、楕円紐よりも水を含みにくいこと、などの利点があります。
足の甲には、たくさんの腱と血管があります。
楕円の紐は足の甲にある腱や血管を圧迫しやすいので、注意が必要です。
足の甲に痛みがあるときは平紐に交換しても良いと思います。もしくは紐の通し方をアンダーラップで編んでください。
“競技シューズは平紐”が通説ですが流行やデザインの面から、店頭に並ぶシューズが平紐が主流の年もあれば、楕円紐ばかりの年もあります。好みや目的に応じてシューレースを変更するのも良いと思います。
シューレースの柔らかさの違い
メーカーによっても柔らかさは随分ちがいます。
同じ太さのランニング用の紐でも、ミズノとアディダスを比べてみると、アディダスの方が柔らかく、ミズノの方が硬く作られています。
アシックスはその中間の硬さで、イグニオはアディダスよりも伸びました。シューズの硬さに各メーカーの特色があるように、シューレースにも、その考え方が反映されているようです。
シーンによって、足の形は変わります。
シューズを固定する
「シューレースの役割は、足にシューズを固定すること」、そう思われがちですが、
シューズを足に固定する主な役割りをするのはアッパーです。
プレゼントを包装紙で包むように、シューズのアッパーで足をラッピングします。
アッパーを閉じる役割をするのがシューレースです。
シューレースを締めすぎるわけ
シューズを固定するのはアッパーです。
アッパーが大きすぎると、いくらシューレースを閉めてもシューズは閉まりません。
シューレースの締めすぎは足の甲の痛み(滑液包炎)だけでなく、
シンスプリントなどの痛みも引き起こします。
シューレースの捻じれ
実は深刻なシューレースの捻じれ
シューレースの捻じれは直しましょう。
直らないようなら交換が必要です。
足の指をあげることによって、アーチは形成されます。
シューレースで指を押さえてしまうと、正常なアーチが作られません。
アーチが作られないと、足の強度があげられず、疲労骨折やシンスプリント、足底腱膜炎などの原因になります。
シューレースの役割~パワーサポート
柔らかさも必要・硬さも必要。
スポーツに使うシューズは、サポーターの役割もしています。
バスケットボールのシューズに代表するように、シューズには捻挫を防ぐ為のサポーター効果もあります。
足の骨の数は片方で28個、左右で56個あります。全身の骨の数、約200個に対して 1/4 は、くるぶしより下の骨ででできています。一歩づつ歩く片足にかかる外力は、体重の120%がかかります。
足のアーチはお椀を伏せたような形をつくり、この外力を処理しています。
アーチが開いてしまわないように、筋肉が骨を締め、つなぎとめています。
アーチが開いてしうと外力を正常に処理することができなくなり、怪我や故障に発展します。
強力な力がアーチにかかっても、アーチが開いてしまわないように、
シューズはサポートをする役割も担っています。
コメントをお書きください