踵(かかと)の痛みを治す
千葉県から御来院いただきました。競技はウルトラマラソン。
今日のお悩みは、踵(かかと)の痛みと膝の痛みです。
断言して言いますが、ランニング時の踵の痛みは使いすぎだけが原因ではありません。
- シューズの問題
- シューズのサイズ・セット位置不良の問題
- 脚のアライメントの問題
- 肩甲骨の動きの問題
- 腰の可動域の問題
- 股関節の硬さ(お尻の硬さ)の問題
- 腓腹筋のテンション
- フォームの問題
- 練習場所・環境の問題
- 回復量の問題
踵が痛くなる原因は様々です。
治療前のフォームです。
着地足がセンターより中に入る
踵からヒットした走り方になっていました。
着地足が体のセンターより中に入っていたために、踵の骨の尖った部分をヒットした着地になっていました。
足が中に入ってしまうと
着地をする足が体の中心軸より中に入ってしまうと、本来、踵(かかと)が着地する部位とは違う所から着地してしまい、そこの骨は尖っているので足を痛めてします。
足が体の中心に入ると故障を引き起こす理由は先に記述した通りです。
では、なぜ?足が体の中心に入ってしまうのでしょうか?
足が体の中心に入る理由
- 正しいフォームの勘違い。
- 肩甲骨が左右均等に動かない。
- 腰の回転が左右均等に動かない
- 足のアライメント不良
- ボトムディスセンターで着地足が体の真下にない
- フライの空中姿勢の悪さ・勘違い
- シューズの問題
ですから、根本の原因を解決しない限り、練習を休んでも、復帰した時には再び同じように踵をヒットするので、怪我が長引くのです。
踵が痛いだけでも、全身のケアを行うことが、復帰の近道であり、パフォーマンスの向上につながると断言して申し上げます。
フライ(リカバー)の高さも原因
またフライ(リカバー)の高さも原因の一つになります。フライとは足が空中にあって、地面に接していない状態を言います。
膝の動きの軌跡
膝が動く軌跡が放物線を描いています。走るとは、前に進む動作のことをいい、必ずしも上に飛ぶ必要はありません。膝が放物線を描くのは、膝を故障するサインでもあります。
足の痛みの原因は、動いている状態を見ないと解らない事がたくさんあります。
体のバランスや動きを確認しながら、痛みを引き起こしている原因を探し出し、 必要なストレッチや、あなただけのリハビリテーションを提案いたします。メンテナンス次第で体が変わることを実感してください。