ランニングフォームのチェックと修正を行いました。どこも痛く無くない方でも歓迎です。
特に痛い所はなくても、フォームを見ると動きのエラーが多く見つける事ができます。
施術前と後のランニングフォームを比べてみます。
〈施術前〉 〈施術後〉
施術前のランニングフォームは左右にグラグラしているのが解るでしょうか?
ランニングで大切なことは
- 動的な安定状態と言えるスムーズさ
- 体の左右の対称性
- リズム
この三つの要素が重要です。これらが崩れていると、フラフラと走ったり、スピードにブレーキをかけてしまうので、無駄な動きが多くなり、体力を消耗するだけでなく、怪我や故障につながります。
時速6km/hで検査を行いました。
体幹がグラグラする原因は、コアの筋力ではなく、足首、膝、股関節、背骨と、体全体がスムーズに動いていないからです。グラグラした体を元のバランスに引き戻すのは筋力です。
トップ速度でグラグラするようなら筋力強化も視野に入りますが、たかだかジョギング速度でグラグラするようならば、体を鍛えるより整えるべきだと私は考えています。
施術前はグラグラしていたランニングフォームが、筋肉を増強したわけでもないのに、ストレッチやモビライゼーションで、左右のぐらつきが無くなりました。
今回グラグラしていた原因を簡単に解説してみます。まず、左足の抜け方を見てみます。
施術前の足の抜け方では、前に進む力の他に、右方向に進む力が加わります。
走行エネルギーは前方向に使われるのが理想です。
また、施術前では膝の裏が伸びきっていますが、施術後は膝の裏に余裕があります。
これは、施術前はふくらはぎの筋肉まで使って、足首まで使って走っている事になります。お尻やももの筋肉と比べふくらはぎの筋肉は小さく、力がありません。使用率が高くなるとシンスプリントやアキレス腱炎などの故障に繋がる事は周知の事実です。
また、足底筋(足の裏の筋肉)にかかるテンションですが、施術前は足底にテンションがかかっています。治療後は、膝の裏に貯めがある(すでに地面を蹴り終わって膝の裏の力が抜けている)ので、足底筋に力が入っていません。
走るとは、左右の二本の足で行われます。前方になる足と後方になる足がありますが、ビギナーランナーほど、後方の足で地面を蹴って進むものだと思い込んでいるケースが多いようです。
右足の抜けは少し変化しただけでした。
ランニングでは前方の足と、後方の足、両方使って前に進むのが理想です。
施術前のフォームは、膝の裏に貯めが無いのに比べ、施術後のフォームは膝の裏に貯めがあります。
前の足で走れる率を増やすことで、後ろ足の使用率が減りました。力の分配が変わりました。
前足と後ろ足の使用率を変えるのは、体の前傾・後傾斜が関係します。
前傾姿勢で走ると前足を使って走ることができますが、体が直立、もしくは後傾してしまうと、前足を使って走ることができません。
では、体を前傾させて走るにはどうすれば良いでしょうか??
私は意識してフォームを作るのは、無駄なエネルぎーを消費するので正しくないと思うのです。無意識に出る正しいフォームが効率の良いフォームです。
体の傾斜を司るのは、腕、肩の正しい可動閾から生み出される生理学的に正しい動きが必要になります。
今回、肩の動きで動きが出ていない角度があったので、肩のストレッチを提案しました。
ランニングは全身運動です。全身の動きと繋がりが大切なんだと思う今日この頃です。
体の傾斜を司るのは、腕、肩の正しい可動閾から生み出される生理学的に正しい動きが必要になります。
今回、肩の動きで動きが出ていない角度があったので、肩のストレッチを提案しました。
ランニングは全身運動です。全身の動きと繋がりが大切なんだと思う今日この頃です。
足の痛みの原因は、動いている状態を見ないと解らない事がたくさんあります。
体のバランスや動きを確認しながら、痛みを引き起こしている原因を探し出し、 必要なストレッチや、あなただけのリハビリテーションを提案いたします。メンテナンス次第で体が変わることを実感してください。