埼玉県からご来院いただきました。フルマラソン：外反母趾の痛みでお悩みのランナー様。

外反母趾とは、足の親指が外反（体の外方向に向く）している状態を言います。リウマチのように骨の変形を伴う病気でも外反母趾は起こりますが、一般に言う外反母趾は歩行のメカニズムと大きく関係すると私は考えています。

歩行を観察しました。一歩いっぽ足を捻って歩いています。

正常なの人の歩行では、足の裏を床に捻じりつけるような動きは致しません。

足の裏と床の間に生じる捻じれストレス（フリーモーメント）を股関節や膝関節が打ち消すような生理的な動きを行う事によって打ち消し合うからです。

そもそも、正常な歩行のメカニズムが狂っている事は、外反母趾とは関係なくても異常です。

摩擦による足からの捻じれストレス（回転するような動き）は、膝の靭帯を壊す原因になったり、シンスプリントや疲労骨折にもつながります。

外反母趾の痛みを治すには、痛みを引き起こしている原因を探し出し、歩行およびランニングのメカニズムを正常に戻すことが重要です。

治療前の歩行と、治療後の歩行を比べてみます。

　　　　　　　　治療前　　　　　　　　　　　　　　　　　治療後

　　　　　　　治療前　　　　　　　　　　　　　　　　治療後